松下電器産業(株)パナソニックAVCネットワークス社 メディアビジネスユニット津山工場 和田 卓 ほか3名
当該事業所では、溶融したアルミをアセチレンと酸素の燃焼により吹き付ける際のエアー音(110dB)と溶射時のアルミ粉じんの飛散による作業者の健康への影響が懸念された。そこで、両手のみをブースに入れて作業する密閉型の遮音ブースを製作した。製作にあたって、①防音材を外枠と内枠の間に挟みこんだ構造にするとともに、ブース内の内側に吸音材を貼り付け、ブース内での反響音を減少させる、②前面扉の手を挿入する部分は音漏れを最小限にした上で、挿入部が上下に移動できるようにするとともに、ブースは作業者側に斜め部分のある五角形とし、作業者がその斜めの面から(斜め上から)ブース内が見えるように大きな天窓をつける、等の工夫をして、騒音レベルの低下(82dB)、アルミ粉じんの飛散の解消が実現できた。