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工夫・改善事例

鋳型ばらし用ニューケレンの改良

業種

自動車・同付属品製造業

動機

ニューケレンを使用して鋳型ばらしを行う場合、エアを動力源としてその先端からエアを吹き出しているので、鋳砂や添加した硬化剤等を舞い上げて作業環境を汚染し、また、同作業を行う作業者もエアラインマスクを使用しなければならない状況であった。

従って、ニューケレンの改良でこれらの点を改善できないかと考えたのが動機である。

内容

本体に穴をあけ、エアの吹き出し用ノズルを取り付け、直接エアが鋳砂等にかからないように改良するとともに、ノズルを多く取り付けることによってエアの引き込みを多くし、パワーアップを図った。

なお、この改良のための作業時間は約2時間である。また、改良前と改良後の作業状況の写真を示す。(写真23参照)

効果

改善の効果は以下の通りである。

  1. ① 粉じんについては、改良前後の濃度比較を作業者位置で行った。気流等の測定条件の違いで明確ではないが、気中粉じん濃度はほぼ2分の1から4分の1に低減した。
  2. ② エア吹き出しによる粉じんの巻き上げがなくなったので、エアの吸い込み量を増加させることができ、鋳型ばらし作業時間を従来の3分の2に短縮することができた。
     反面、騒音が若干従来より高くなったが、エア吹き出し口にサイレンサーを取りつける改善をあわせて行い、騒音を軽減させることができた。
  3. ③ 作業時にエアラインマスクを装着していたのを、直結式マスクに変更することができた。

期間

平成元年12月〜平成2年1月

費用

1基当たり17,820円

特許・実用新案申請の有無

無し

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