製鉄・製鋼・圧延業
圧延工程で使用するロールは、圧延される材料との接触により、表面に摩耗、肌荒れが発生するため、定期的にロール表面をロールグラインダーにより研磨する作業がある。
このとき、グラインダーのと石の種類はロールの目標仕上げ粗度により選定するが、目の粗いと石においては、研磨中にと石が金属粉で目詰まりを起こし、所定 の粗度に仕上げることができなくなることがある。そこで、と石表面の目詰まりを取り、と石表面を粗く立てるドレッシング作業を行う必要がある。
このドレッシング作業は、ハンチントンドレッサーを手で持って、回転すると石に当てるもので、手指の巻き込まれ、切れ・こすれ等の危険性があった。
この問題に対処するために、次のような装置を考案した。
考案したドレッシング装置は、研磨機本体に固定されており、作業者は、ロールグラインダー側面の安全な作業位置からドレッサーのレバーを操作することにより、装置の先端に付いているドレッサー部がと石に接触し、簡単にドレッシング作業ができるものである。
また、この装置には、と石コーナーの面取りができるように角度調節機能も付いている。さらに、未使用時は研磨作業に支障がないように折りたたんで収納できるようになっている。
この装置の考案により、手指の巻き込まれ、切れ・こすれ等の危険性が大幅に減少した。
平成7年12月〜平成8年2月
500,000円
無し