電気通信工事業
送電線下付近での建造物の新築、増改築において機動車等の電線接触等による電力供給の支障や公衆災害を防ぎ、作業者の安全を確保するために、機動車接触防止用標識(仮ストッパー)を設置している。
従来の方法でこの標識に使用するパンザーマストを組立、吊込み建柱する場合は、土地の状況、周辺建造物によって送電線の接触等、電力供給の妨げとなる可能性が高く、作業においても危険性が高い。
そこでパンザーマストを上部と基礎部に二分割して継手部に蝶番方式を採用し、基礎部を植込み固定し、基礎部と蝶番を介して上部を建柱する工法で、作業性の高い『送電線防護仮ストッパー・パンザーマストの二分割建柱方法』を考案した。
- 装置の仕様
この工法の装置の詳細と使用範囲について示す。- ① パンザーマスト 全長20m、上部パンザーマストの長さ17m
- ② 使用鋼材 SS41とし亜鉛メッキを施す
- ③ 蝶番部分(改善部分)の仕様図 上部フランジ重量=101kg、下部フランジ重量=106kg
- 装置の使用方法
- ① パンザーマストの上部と基礎部(根入部)を分割して、基礎部(根入部)を掘削穴に建柱して固定する。
- ② 基礎部と蝶番を介して、上部を建起こしする。
- ③ 建起こしした後、上部と基礎部の接続にボルト締めをする。
これにより吊込み建柱する場合においても電力線との離隔が正確に保持されて安全性が高くなり、施工も容易である。また、作業効率も向上することができた。
平成6年1月〜12月(開発期間)
22万円/組(フランジ加工費)
申請中