土木工事業
工事現場は、商店街などの公道がほとんどであり、作業者の生理的現象を処理することに苦慮していた。しかも、現場が毎日移動することから、仮設トイレの設置も難しいため、仕方なく現場付近のデパート、パチンコ店、駅、公園等のトイレを借りて、用便等の処理をせざるを得なかった。
トイレ等を装備した、いわゆる、リフレッシュカーはあるが、高価であり、大型になってしまう。そこで、アーケード等の狭い公道で、現場に横づけできるものを、開発することになった。
さらに、できるだけ現場の要求にこたえられるように多機能化を図った。
- ① スペース、環境等を考慮し、軽自動車にパック式トイレを搭載した(A:現場到着後、スイッチを入れ屋根を上げればトイレが使用できる。B:使用後、ペタルを踏むとビニルが汚物をタンク内に送り込み、密封シールして回収ケースに収納する。C:回収ケースは専門業者が処理する。)
- ② トイレの屋根の前面には電光掲示板、屋根には回転灯を取り付けた。
- ③ 荷台後部に投光機を取り付け、夜間照明に利用した。
- ④ 出力3kWのディーゼル発電機を搭載して、夜間工事の保安照明や水中ポンプの電源としても使えるようにした。
- ⑤ 運転席に画板を活用したライティング・デスクを設け、現場で簡便に筆記作業を行うことができるようにした。
なお、屋根を上げ下げできるようにしたこと。トイレの位置については、車の左右方向に右に寄せないとスペースが確保できないが、走行時は真ん中になるように、油圧ポンプで中央に戻すように工夫した。
この考案の最大の効果は、作業者の整理的現象を処理するために大いに約だったことである。
- 作業者が安心して、快適な作業ができる用になった。
- 工事開始時の保安設備の設置、終了時の撤去作業が迅速にできるようになった。
- 現場作業の効率化を図ることができた。
平成6年4月〜平成7年3月
1台当たり約350万円
無し