自動車・同付属品製造業
当事業場では、自動車の開発に用いる部品・計測器を鋼鉄製の棚に保管している。従来は、地震対策として、床および壁面に固定したうえ、部品・計測器が棚から落下しないように、鋼鉄製ストッパー(パイプφ20mm、長さ1.6m)を使用していた。ところが、以下に示す問題があった。
- ① 部品・計測器を出し入れする際に、毎回ストッパーを取り外し、部品・計測器を棚に置くが、そのストッパーを1日1回、床に置いたり立てかけて作業しているため面倒であった。
- ② 立てかけていたストッパーが倒れて、足に当たりケガをする危険性がある。
- ③分離型のために急いでいるときなど、ストッパーをかけ忘れたり、また紛失する場合があった。
部品棚と一体となった落下防止用のストッパーを考案し、ワンタッチで荷物の出し入れができるようにした。
これは図のようにストッパーの止め金具を改良し、ストッパーを半回転することで、ストッパーを開閉できる仕組みとなっている。
- 落下防止用のストッパーがワンタッチ方式となったために、片手で操作でき、荷物の出し入れ時の作業姿勢が楽になった。
- 従来は、立てかけていたストッパーが足に当たりケガをする危険性が高かったが、一体型にしたために、その危険性が排除できた。
- ストッパー自体が一体型になったために紛失することがなくなった。
- 安価にそして比較的簡単に作成できるため、同種の棚を使用しているところで、広く応用できる。
平成3年11月6日〜11月8日
50,400円
無し