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工夫・改善事例

直棒用自動調心吊り具

業種

製鉄・製鋼・圧延業

動機

直棒製品のハンドリング作業は従来吊りビームを用いた玉掛け作業を行っていた。従来の作業は、吊り荷による挟まれの危険、井げた山積み・卸し作業の際の高所作業による危険、また5,000〜7,000回/月の大きい作業負荷があり、これらが問題点となっていた。

そこで玉掛けレス化を目的とした自動調心装置を備えた吊り具を考案した。

内容

考案した自動調心吊り具は、Cフック前後方向と吊り具長手方向の重心のズレに対して吊り手部を移動させて調心する方式である。

この吊り具は次に示す特徴を備えている。

①吊り具の傾きを振り子式検出器で検出して重心ズレを1度以内に自動調心する。②吊り荷の置き姿勢に吊り具の姿勢を合わすことができる。③従来の玉掛け作業以上のハンドリング能力を有する。

吊り具の実用化に向けて工夫した主な事項としては、①吊り具本体の自重の軽減、②調心精度の向上、③直棒製品の落下防止機構の引っかかり対策等があげられる。

効果

  1. 作業者が直接吊り荷に触れることなく作業が行えるようになった。
  2. 製品の仮置きの山に登るという高所作業がなくなった。
  3. 玉掛け作業の省力化とクレーンのハンドリング能力の向上ができた。

期間

平成4年6月〜平成5年7月(開発期間):平成5年7月〜平成7年3月(建設期間)

費用

1,500万円/1台

特許・実用新案申請の有無

有り

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