通信業
マンホール内の作業において、工具(10〜45kg)を使用する場合、1人もしくは2人で孔のそばに立ち、ロープを用いて吊り上げ下ろしを行っていた。
しかし、マンホールは水平な場所にあるとは限らず、特に冬期においては路面が凍結し足元が滑りやすく、しかも手がかじかんでロープをしっかりと握りにくいので、マンホール内の作業者にも危険が伴っていた。
手動ウインチと侵入防止用の屏風を利用して、荷物を上げ下げするマンホール内荷物搬入工具を作成した(図)。
作業はまず補強したマンホール屏風に、この工具をセットして、手動ウインチを巻き上げる。この状態で、マンホール孔の中心まで工具を押して移動させたうえ、ウインチを巻き下げて搬入物を下ろしていく(写真)。
なお、主導ウインチは、ブレーキの付いたラチェット型のものを使用しているため、巻き下げるときにも滑ることがなく、安全に吊り下ろすことができる。マンホール内での作業が終わり荷物を搬出するときは、逆の手順で行う。
- マンホールをまたぐ不自然な姿勢での作業が解消されたため、冬期においても安全に作業が行える。
- 腰痛の発生を防止できる。
- 人力に頼った形での作業がなくなったため、マンホール内にいる作業者も安心して作業が行える。
平成3年6月〜平成3年9月
55,000円/台
無し