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工夫・改善事例

車両ドアー閉力測定器

業種

自動車・同付属品製造業

動機

ドア閉力の測定者は、まず、ドア側に保護パッドをあて、計測器(踏力計)のロードセル(押し当て部)を手に持ち、ドアをハーフロック(半ドア)の状態にしてから、ゆっくり押し込んでいく。そして、完全に閉まったときの踏力値(完全に閉まるまでにどれだけ荷重をかけたのか、その値)を読みとっている。測定頻度の多いこの作業は、次のような問題があり、疲労やストレスの原因となっていた。

  1. ① ドアへの押し込み荷重が20〜50kgと重いため、手首、腕、肩、腰、足への負担が大きく、作業姿勢も悪い。
  2. ② 足場が滑りやすく、ドアが押しにくい。また、滑るとぶつかってけがをしたり、ドアに傷をつける恐れがある。
  3. ③ ラッケージ部は身長の低い者には押し込みにくい。作業者が限定されるので、作業効率が悪い。

そこで、人に代わってドアを押すことができる測定器を検討することにした。

内容

測定器のポイントは、自動車を持ち上げるジャッキに着目したことである。まず、測定位置まで測定器を移動する。次に各ハンドルやネジなどで、ジャッキを使用した測定部の高さや左右、垂直角度、水平角度などを調整する。ジャッキに取り付けた測定ハンドルを回していくと、ドアをフルロックできる。

効果

  1. 測定器を使用するときにかかる荷重を計測したところ測定ハンドルを回す際が2.0kg、測定器を移動するときでも5.0kgだった。手首、腕、肩、腰、足への負担は解消し、不快な姿勢をとることもなくなった。
  2. 足が滑ったり、測定部分の高さによって計測がやりにくいなどの問題が解消した。
  3. だれもが簡単に測定できるようになり、作業性が向上した。また、測定値のばらつきがなくなった。

期間

平成6年5月〜平成6年6月

費用

15,000円

特許・実用新案申請の有無

無し

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