製鉄・製鋼・圧延業
成型炭をコークス炉へ搬送する過程で、1日6回、サンプルを採取して成型率や成型強度等を測定する作業がある。従来は、稼働中のベルトコンベヤーに接近してスコップにより採取していたため、はさまれ・巻き込まれの危険性が高く、ヒヤリ事故報告や不安を訴える声が多くあった(写真1)。
ベルトコンベヤー変角部の空間(成型炭がコークス炉に向かって落下する個所)に「サンプル採取装置」を設置し、作業者がベルトコンベヤーに接近することなく採取することを可能にした(写真2〜5)。
サンプル採取装置は、エアーシリンダーと連結するアームとその先端に取り付けたバケットからなり、エアーシリンダー切換弁の操作(下降)により成型炭サンプルを採取できるようにしたものである(図1)。
- 作業者がベルトコンベヤーに接近することなくサンプル採取ができるようになり、はさまれ・巻き込まれの危険性が排除された。
- エアーシリンダー切換弁の簡単な操作のみで作業が行えるため、作業時間が1/3に短縮され、作業性が向上した。
平成2年2月〜平成2年4月
約85,000円/機、製作数 2機
無し