自動車・同付属品製造業
乗用車の内装用のパットに接着剤を塗布する工程を、スプレーガンを用いた自動吹き付け作業により実施してきたが、塗布時に接着剤ミストが多く飛散し、作業環境を汚染している状況であった。
これまで、吹き付け部署に集じん機の設置や自動開閉扉の設置の改善等を行ってきたが、完全には接着剤ミストの飛散を防止できなかった。
そこで、塗布方法を抜本的に改め、接着剤をパット上に滴下する方法に変更し、標記装置を開発した。
スプレー方式による塗布作業を定量吐出弁を用いて接着剤を滴下供給し、その接着剤をゴムで引き伸ばす方法を採用した。
また、ワーク形状の変化が生じた場合も、わずかな装置の改修で接着剤の塗布パターンを変更することができる。
改善の効果は以下の通りである。
- ① パットへの接着剤塗布時にミストの飛散がなく、大幅な作業環境の改善を行うことができた。
- ② 接着剤の使用量が従来に比べて大幅に低減した。
- ③ そのほか、接着剤の塗布パターンが一定していることから、品質の向上が図られたと思われる。
平成元年5月〜8月
500万円/台
無し