製鉄・製鋼・圧延業
卓上グラインダーは、ワークレストと研削といしのすき間が大きい場合、加工物が巻き込まれて研削といしが割れたり、手指を負傷するおそれがある。
通常、すき間は、1〜3mmに調整することにしているが、連続使用等において限界を越えることがあった。
このため、すき間が大きくなると自動的に警報を発し、作業者に注意を促す装置を考案した。
卓上グラインダーのワークレスト下面の研削といし両端付近に、といしの摩耗、欠損を検出する「静電容量形のセンサー」を取り付け、1mmに調整したワーク レストと研削といしのすき間が2mmになると警報を発し、3mmになると、といしの回転が停止し、研削作業ができなくなるようにした。(写真1)
この警報が発っせられた段階で、一時、作業を中断し、すき間の再調整をするシステムである。
- ワークレストと研削といしの間隙が大きくなると、警報により作業者に注意を喚起するため、加工物の巻き込まれがなくなった。
- 異常間隙の場合、スイッチが入らないため、常に正常な状態で作業ができるようになった。
- 局部的な欠損や割れの検出もでき、研削といしの破壊による事故を未然に防止できるようになった。
平成元年2月〜5月
概算30万円
不明