化学工業
ドラム缶の搬送作業
内容物(薬品類)が充てんされたドラム缶を、作業者が手で傾けて人力にてゴロゴロと回しながら移動させており、作業者が手を滑らす等、ドラム缶を支えきれないときに足の上に落とす、あるいはドラム缶の下敷きになるなどのおそれがあった。
そこで、ドラム缶の搬送作業に「ロボッター」と呼ばれる油圧式ドラム缶運搬車を導入した。これを使用するとワンタッチでドラム缶をつかみ、足踏み用ペダルにて油圧式ポンプを動かすことで簡単にドラム缶を床から持ち上げることができる。さらに車輪付のリフターなので、必要な場所までそのまま移動できる。この間、ドラム缶に直接手を触れることがない。
その結果、作業者がドラム缶の下敷きになったり、足の上に落とす危険がなくなった。このため、作業者の疲労が少なく、精神的な余裕も生まれた。
中央労働災害防止協会 健康快適推進部
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