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工夫・改善事例

エンジン台車供給装置

業種

自動車・同付属品製造業

動機

事業場内において、エンジン生産ラインがら車体生産ラインへトラックでエンジンを1日に約1,000台供給している。エンジンの出荷は、重量物運搬作業であるにもかかわらず、ほとんどが手作業で行われていた。そのため、30代までの人しか行えず、固定した作業者でローテーションを組まざるを得なかった。1日の作業を終えるときには手に力が入らない人、腰の痛みを訴える人が多かったため、この作業について全体的に改善を行った。

【従来の仕事の流れ】

  1. ① コンベヤーから流れてくるエンジン(約250kg也)を運搬用台車(約23kg)に載せる。
  2. ② 車体生産ラインは多機種混合ラインなので、車種に合ったエンジンを供給するため、先に流れてきた物が降ろす時に手前にくるよう、トラック積みする前に並べ替える(エンジンおよび運搬用台車を180度反転させて並べ替える。)
  3. ③ 車体生産ラインに着いたら、台車からエンジンを取り外し、台車は3段に重ねられ、エンジン生産ラインに返却される。
  4. ④ エンジン生産ラインに戻ったら3段に重ねられた台車を1段ずつ中腰姿勢で取り外す。

内容

従来の作業(図1)にスラットコンベヤーやエアシリンダーを利用した空台車段ばらし装置・空台車供給装置等(図2)を導入して、人力で行う作業を減らし、疲労の軽減を図った。

3段積空台車返送装置

一つのシリンダーで台車を約15m移動できるように台事引っかけ爪を付け、レーンに載せる際の力のみで空台車ばらし装置まで送ることができる。

空合車段ばらし装置

戻ってきた3段積み台車の、上の段の台車を持ち上げ、下1段を次装置に供給する。

空台車供給装置

エンジン移載装置(テーブルリフター)へ台車を横スライドする。

テーブルリフタ一回転装置

作動ボタンを押すと180度回転して止まる。

残圧による2次災害を防ぐため、インターロックを用い、安全カバーが開くと完全にエアーが抜けるようにした。また、機械が作動しているときに作業装置内に人が入ると、ブザーと共に強制ストッパーが作動するようにし、安全面に配慮している。

効果

重筋作業からの解放により、年齢を問わず作業が行えるようになった。また、2人で行っていた作業が1人でできるようになり、時間も短縮された。

期間

平成7年9月〜9年3月

費用

約50万円

特許・実用新案申請の有無

申請中

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