鉄鋼業
鋼矢板の目視検査の際、チェーンコンベアで製品を搬送して表面検査を行い、製品を反転機で反転させて裏面検査を行っている。製品を反転させるとき、鋼矢板も反転機の受け台も鋼鉄製であるため、衝撃音(110〜120dB)が発生し、周囲で検査中の作業員に相当な騒音苦痛を与えていた。
そこで、試行錯誤を繰り返し、安価でかつ効果的な騒音対策を考案した。
- ① 反転時の衝撃をやわらげるために、反転機に緩衝材としてウレタンゴムを取り付けた。これは、耐摩耗、耐亀裂性も優れていた。
- ② ウレタンゴムを鉄枠に割りピン差し込みで取り付け・固定して、はがれ・ずれ等がないよう工夫した。
- ③ 鋼矢板を反転させる際、従来は一気に180°反転させており、衝撃音が大きかったが、反転機に制御機器を取り付けて反転中にいったん停止させ、鋼矢板をゆっくり反転させるようにして衝撃音が小さくなるように工夫した。
反転機へのウレタンゴム取り付けや、反転時に反転機を一時停止させることにより、反転時の騒音を110〜120dBから80〜85dBへと大幅に減少させることができた。
平成7年10月〜平成8年3月
総額460,000円
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