電気通信工事業
電力ケーブルを地中管路内に敷設、延線する場合、最初に通いロープを管内に通すことから始めるが、その方法として一般にはコンプレッサーやカーボンロッドを使用している。
コンプレッサーを使用する場合、片側の管路口に吹き矢(ロープ取り付け)を入れてコンプレッサーのホースを管路口にあて、圧縮空気で吹き矢を押し出して、ロープを反対側に到達させるので作業者に当たる危険性が大きかった。
ロープ通しの使用機材として、電気掃除機、ビニール袋そして防水ぶた(カラーコーン等)を用意する。
作業方法としては、まず、一方の管路口に防水ぶたを取り付けて密封し、電気掃除機の吸い口を取り付ける。次に反対側(B側)の管路口にロープを取り付けたビニール袋(3枚重ね)を管路口より20cm〜30cm押し込む(写真)。
両側の作業準備確認後、電気掃除機のスイッチを入れると管路内の空気を吸いはじめ、管内が真空状態となり、ビニール袋が落下傘のように広がり、空気の流入圧力と掃除機の吸引力によりビニール袋が管路内を走り掃除機側に到達する。
そして防水ぶたに到着したビニール袋から、ロープを取り外してロープ通し作業が終了する。
- 使用機材(電気掃除機等)が軽量になり、重量物取り扱い作業がなくなった。
- 操作が簡単になり、作業がしやすくなった。
- 少ない人員で作業ができるようになった(作業者7人から4人へ)。
平成4年11月〜平成5年3月
電気掃除機 15万円、防水ぶた カラーコーン利用
無し