自動車・同付属品製造業
車両組立作業においては、室内での作業が全体の約30%を占めており、中腰での室内出入り(500回/直)や室内でのそんきょ姿勢により足腰の負担が大きく疾病要因の一つとなっており、従来は、室内・室外作業の組み合わせによる作業配慮やローテーションで対応していた。
従来の問題点としては、
- イ) 室内作業でのそんきょ姿勢(30sec/台)×500台/直による腓骨神経麻ひ症の発生が見られた。
- ロ) 室内出入り時の腰痛発生が見られた。
- ハ) 作業ズボンの破れや汚れを防止する尻あてを着用するので夏期など不快感があった。
従って、下記の事項に着眼して、本考案を製作した。
- イ) ボディー内出入りがもっと楽にならないか。
- ロ) シートに座ったままで作業ができないか。
- ハ) 足、腰が痛くならない方法はないか。
- ニ) ボディー内での移動が簡単にできないか。
改善前後の動作の流れは、次のとおりである。
- イ) 天井吊りのクロスバーに半円形のアームを吊り下げた。
- ロ) アームに回転式シートを取り付け、そのシートに座ったまま、ボディー内への出入り、または座ったまま作業ができるようにした。
- ハ) 人力駆動で動く思想で開発した。
- イ) 安全性
- 1.座ったままボディー内出入りが可能および座ったままでの作業ができるようになり、足、腰痛と腓骨神経麻ひ症が撲滅できた。
- 2.尻あてが不要になり、不快感が解消できた。
- 3.無動力のため、新たな災害発生の危険性は少なく、はさまれ、けが、故障等の心配がない。
- ロ) 組付工数
室内作業の集約化ができて10sec/台あたりの工数低減が図れた。 - ハ) 作業性
次ボディーへの乗り移りも座ったままでき、またボディー内での移動も簡単にできるようになり、作業性が向上した。
また、波及効果としては、
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100万円/台
有り