自動車・同付属品製造業
プレッシャーダイカストマシンの射出シリンダーへ、アルミの溶湯を自動給湯するときに、約700℃に溶けたアルミが給湯用の射出シリンダーとピストン部の潤滑剤を焦がしたり燃やしたりすることによって煤煙が発生し、作業環境を悪くしているうえ、火災が発生する危険があった。
発生した煤煙をピストンの横に取り付けたフードダクトから吸引し、ろ過する装置を考案した。これは5.5kg/cm2の工場用圧縮空気を噴射したときに生じる空気の流れを動力源としたものである。給湯時の煤煙発生時間に合わせて圧縮空気を噴射し冷却水を霧状にする。ここで導管内の負圧により、フードから煤煙が吸引される。煤煙は、導管の中を圧縮空気によって押し流され、霧状になった水にぶつかり凝集すると同時に、発生した火災も消火される。また、この導管の出口には湿式のフィルターを設け煤煙等を取り除いたうえで、水は処理場へ行き、再び利用される。
- 煤煙を吸引することにより、快適な作業環境が形成され、安心して作業が行える。
- 火炎による、火災が防止できる。
- 排風機等の設備を必要としないため、費用が安くすむ。
平成4年3月〜平成4年4月
70,000円/台
無し