輸送用機械等製造業
最近の電気・機械系のケーブル線路および管路は、ピットに敷設されているが、ピット覆の鋼板は重量物であり、また取手・穴付きが少ない。
ケーブル、配管などの点検、補修、交換やピットの清掃のため、ピット覆鋼板を開閉する方法としては、近くの取手・穴付きピット覆から目的のピット覆までを順次、開閉したり、また、近くに取手・穴付きがない場合、ドライバー等でこじ、指をかけて開閉をしていたため(図23)、次のような問題点があった。
- ① 共同による手作業のため、二人の呼吸が合わないことがあり、指を挟む、腰痛を起こす等の危険性がある。
- ② ピット覆を落下させ、ケーブル等を損傷するおそれがある。
上記のことから、一人で安全かつ楽に重いピット覆鋼板を開閉できる器具を考案した。
ピット覆鋼板間のすき間を利用し、スライド開閉する図24の器具を製作した。(図25、26、28)
- ピット覆鋼板に直接手を触れず、またテコの原理を利用したことにより、ヒヤリ・ハット体験が皆無になるなど、安全性が大幅に向上した。
- ピット覆鋼板の落下によるケーブル等の損傷が皆無になった。
- 一人で楽に、簡単に開閉できるようになり、作業性が向上した。
昭和62年2月〜昭和62年5月
1台につき6万5,000円
無し