我が国の急速な高齢化の進展により、病院・老人福祉施設・老人保健施設等における施設介護や在宅介護のニーズが高まり、介護に従事する労働者が増加している。とりわけ、高齢者保健福祉推進10か年戦略(ゴールドプラン、平成元年)、並びに新ゴールドプラン(平成6年)の策定による施設の整備に伴い、介護労働者の一層の増加が見込まれている。
このような状況から、雇用促進事業団と中央労働災害防止協会では、「病院付添介護労働者等の健康づくりに関する調査研究委員会」を設けて、介護労働者の労働 負担を軽減し疾病を予防すると共に積極的な健康づくりを推進するための方策について調査研究を行ってきた。
委員会は、各種施設のアンケート調査、訪問調査、医学的検査並びに運動機能検査等を実施しながら討論を行い、これらの結果を集約して、「介護労働者のための健康づくりハンドブック」を作成したものである。
このハンドブックは、次の7章から構成されている
・介護労働者を取り巻く健康問題と健康づくり
・病院・特別養護老人ホーム等の健康管理体制
・施設・設備の現状と介護労働者の健康問題
・介護労働者の作業と労働負担
・介護労働者の疾病と健康管理
・介護職場における作業の改善
・介護職場における作業環境の改善と感染予防対策
・介護労働者の健康づくり
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