平成7年度に中央労働災害防止協会が労働省からの委託により行った老化に関する労働医学的研究の報告である。老化を誘起する因子に関する医学・生化学的な諸学説のレビュー、加齢による心臓の変化として形態、機能及び心電図の知見とその原因となる生理的老化と病的老化のレビュー、及び生活習慣や聴力・血圧・血液及び尿から検出される諸生体指標の加齢変化について報告されている知見をまとめている。
また、ILOから出版された「加齢と労働能力」の翻訳を添付している。その内容は人口統計、高齢者の生理的機能と肉体的及び知的作業能力、高齢者の健康状態とその増進、高齢者のための労働条件、特殊な労働環境の影響などについて、多数の文献を含むレビューとなっている。
さらに加齢の指標に関する基礎研究として、組織学的に検索した大動脈の加齢変化と、磁界測定による細胞障害性試験の結果を含んでいる。
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