この報告書は、平成5年と6年に発生したプレス災害について、各都道府県労働基準局より提出のあったプレス災害調査票を基に、災害の発生状況を分析集計したものである。
まず、プレス災害の全体的発生状況として、業種別、事業場の規模別、被災者の年齢別・経験年齢別、障害の程度別、障害部位別に分析した結果が記されている。次に、プレス機械の種類別に見た災害状況として、プレス機械の設置台数別、種類別、起動方式別、機械の能力別、機械の製造年別に分析した結果が記され、更に、安全装置と災害発生要因との関係を、作業内容別、機械の故障(クラッチ故障、電磁弁の故障、配線の故障、金型の故障、その他)別、安全装置の不備別(安全囲いの形状、安全型の不適正、安全距離不足、手払いの防護範囲不足、手払い式の不調 整、公算の防護範囲不足、その他)、安全装置の装備の有無・安全装置の種類別に分析している。
例えば、業種別に見たプレス災害の発生状況は、金属製品が最も多く67.0%、次いで輸送用機械の10.6%で、この二業種で全体の77.6%を占めている。また、プレス災害は、労働者数が50名以下の事業場で全災害の81.7%を占めている。
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