平成4年1月にアルバイトの高校生がスキーリフトの滑車に挟まれて死亡する労働災害が発生したことが切っ掛けで、中央労働災害防止協会北海道安全衛生サービスセンターが、本部・調査研究部の支援の基に、北海道労働基準局、所轄労働基準監督署並びに北海道運輸局の指導を得て、北海道におけるスキー場のリフト・ゴンドラ等機械操作の安全に重点をおいた安全衛生管理の実態調査を実施した結果と対策を記した報告書である。
北海道のスキー場で、平成2年、3年の2年間に発生した労働災害の発生状況を(1)事故の型別、(2)起因物別、(3)作業内容別、(4)年齢別の統計で示した後、(5)リフト・ゴンドラに係わる災害事例の発生概要が記されている。さらに、スキー場のリフト・ゴンドラ等に係わる死亡災害事例が、個々の事例ごとに、発生年月日、被災者、あらまし、発生原因別に詳しく記されている。
実態調査から見た安全衛生管理上の問題点を、(1)安全管理体制等、(2)安全教育等、(3)日常の安全活動、等々8つの項目に分けて指摘した後、スキー場のリフト・ゴンドラ等の機械操作を中心とした安全衛生管理対策が示されている。
報告書には、具体的な安全衛生管理対策例や関連規程等が参考資料として添付されている。
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