安全衛生情報の提供を通じて、広く国民全般の労働安全衛生に対する関心を高め、事業場の安全衛生活動を応援します。

  1. ホーム >
  2. 調査研究情報(平成12年度) >
  3. 海外安全衛生シリーズ OHRIS ドイツにおけるOHSMS導入マニュアル

調査研究情報

海外安全衛生シリーズ OHRIS ドイツにおけるOHSMS導入マニュアル

調査研究機関・研究者名
代表者
  • マネジメントシステムプロジェクトグループHans-Joachim Lock教授
    (翻訳:中央労働災害防止協会 調査研究部)
内容

本書はドイツバイエルン州の労働、社会、家庭女性,保健省が公表した"Occupational Health and Risk Management System"(OHRIS)を翻訳したものである。OHRISは、ドイツで最初に公表された労働安全衛生マネジメントシステムで1995年から開発が開始され、試行による有効性の検証を経て、1998年に公表された。 現在は、バイエルン州だけでなくドイツの複数州で使用されている。内容は、労働安全衛生マネジメントシステムの必要性、OHRISのシステム要求事項、要求事項の構成の意味と関連する具体的な行動、OHRIS導入の手引きが詳細に説明されている。OHRISはEUのOHSMSガイドラインに影響を与えているが、わが国でも労働省指針にづくOHSMSを具体的に導入する際にも参考になると思われる。

本書の構造は左ページにオリジナル(英語)、右ページに対応する日本語訳文が書かれ、その方式は、図、表にいたるまで徹底している。OHRISは従業員の健康の確保及び潜在的に高度の危険有害要因を持つ施設周辺に居住する住民の保護が、企業戦略としては品質志向、収益追及型の生産という企業目的と同等に重要であるとの考えから、企業が背反する両者を調和させ、全職務,階層でこの目的が徹底されるよう指針を与えることを目的としている。この場合に、従業員の労働安全衛生を確保することは企業の主要な社会的責任及び法的義務を履行することと並び、安全の確保によって従業員の欠勤時間が減り、同時に操業の中断も減少させることができるという点で、収益追及の側面をもっている点も考慮すべきである。

付属書として、OHRISシステム要素の概観、OHRISシステム要素とISO14001システム要素との組み合わせ、OHRISシステム要素とISO9001システム要素との組み合わせ、OHRISの文書化システムが掲載されている。

目次
  • 労働安全衛生リスクマネジメントシステム(OHRIS)−労働安全衛生における新たな手法−
  • OHRISのシステム要素
    1. 組織の経営層の使命及び責任
    2. マネジメントシステム
    3. 法的及びその他の義務
    4. 防止
    5. 見直し、監視及び是正措置
    6. 事故および緊急事態に対する準備
    7. 購買
    8. 記録の管理
    9. 要員
    10. OHRISの監査
  • 労働の安全衛生マネジメントシステムの構成、機能領域及び機能要素
    1. 労働安全衛生マネジメントシステムの機能領域
    2. 労働の安全衛生マネジメントシステムの機能要素
    3. 労働の安全衛生マネジメントシステムのシステム要素
  • OHRISの導入
付属書
発行年月
平成12年10月
備考
-

<ご利用する際の留意事項>

各年度に掲載されている報告書等の問い合わせ先等は、報告書等を作成した時のものです。

平成22年度までの調査研究情報は、厚生労働省の委託事業で掲載したものです。

このページの先頭へ戻る

法令・通達

労働災害事例

健康づくり

快適職場づくり

職場のあんぜんサイト外部リンクが開きます
(外部サイトへリンク)

Copyright(C) Japan Advanced InformationCenter of Safety and Health. All Rights Reserved.