昭和60年の1年間に起きた洗濯業に関する労働災害のうち217件について、中央労働災害防止協会は労働省が保有する死傷病報告によって災害発生に係る因子の解析を行った。洗濯業として対象としたのは日本標準産業分類番号751に相当する業種で、普通洗濯業、洗濯物取次業及びリネンサプライ業を含む。
災害発生のあった事業場の規模、死傷者の年齢分布と経験期間分布、傷病の程度の分布、傷病の性質と部位、職種別・作業別の災害発生数、事故の型の分類と災害発生数、起因物別死傷者数、不安全な状態及び行動別の死傷者数の集計結果を示す。災害の起因物としてもっとも高頻度で災害原因となるのはクリーニング用動力機械であり、その中でもプレス仕上機とシーツロール仕上げ機であった。次に危険な因子として仮設物、建築物、構築物等が挙げられた。災害事例30件を含む。
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