自動車・同付属品製造業
鋼板(900×1,800mm、厚さ1.6、2.3、6mm、重量21、30、60kg)等を加工して棚や台車などを製作する業務の過程として、ストック場に鋼板をストックしておくことがあるが、そこに移載する場合、中腰で台車を押したり、移載の際に不安定な台車の上に乗り、重量物である鋼板を起こし、ストック場に押し込むなどの作業があり、転倒の危険性や腰等への負担があった。
そこで、重筋作業の安全化を図るため、次のような台車を考案した。
鋼板をフォークリフトから65度の角度で、直接積み込めるようになっている。さらに鋼板のストックは台車下部のグラビティーローラにより、転がしながら楽にできるようになっている。また、逆移載も可能な台車になっている。
【作業のプロセス】
- ① 最初に台車にストッパーをかけ、写真3の[1]〜[3]を取り外し、写真2のようにフォークリフトから鋼板を直接台車に積み込む(65度の立てた状態で積み込める)。
- ② 写真1の[1]〜[3]を取り付け、台車のストッパーを外し、ストック場まで移動する。
- ③ 台車にストッパーをかけ、写真1の[1][2][4]を外す。
- ④ 2人で鋼板65度の状態から垂直に起こし、下部のグラビテイーローラを用いてストック場へスライドさせる。
- ⑤ 逆移載の場合はもう一方のローラを用いて台車に積む。
- 台車上に乗って行う不安全な作業をなくすことができた。
- 重筋作業の軽減が図れた。
*1 グラビティーローラーによる鋼板のスライド。
*2 鋼板を65度の状態から起こすこと(考案前は0度の状態から起こしていた)。
平成4年11月〜平成4年12月
171,100円/基
無し