自動車・同付属品製造業
多種類の危険物を集中管理している危険物貯蔵所では貯蔵所のスペースや取出し作業の方法等から、ドラム缶を棚に横向きに置いている。このため、ドラム缶運搬取り扱い時の危険性が大きい。その対策として、油圧シリンダーを用いて、ドラム缶を運搬しながら横向き回転できるリフトを考案し、製作した。
- (1) ドラム缶のチャッキング部
爪開閉レバーは、爪A、Bと連結しているので、レバーを動かすことにより爪は開閉する。油圧にて、ドラム缶受け部をあげることにより、爪Bがドラム缶の縁を持ち上げる。ドラム缶の重さで爪AとBはドラム缶をしっかりつかむことができる。 - (2) ドラム缶回転部
油圧シリンダーによって、パンタグラフを上昇させると、パンタグラフが開きアームバーがアームおよびドラム缶受けを横回転させる。アームバーはカラーBに、ドラム缶受けガイドはカラーAとCに固定している。 - (3) ロック機構
パンタグラフが開くと、パンタグラフ開閉レバーがロックキャッチャー開閉バーの上をスライドし、Mの山の部分を通る。 この時、ロックキャッチャー開閉レバーが開閉バーを押し上げ、自動ロックする。ロックキャッチャーは、通常は開き放しでロックキャッチャー開閉バーを上げると閉じるようになっている。
- ドラム缶の転倒により、労働災害の要因や危険性がなくなり、安全に作業できるようになった。
- 自動化により作業が容易になり、生産も向上した。
- ドラム缶の変形や損傷が減少し、ドラム缶を長く使用することができるようになった。
平成元年7月〜9月
約47万円/台
無し