安全衛生情報センター
「化学物質のリスク評価検討会」において、平成27年度リスク評価対象物質である、アクリル酸メチル、 アセトニトリル及びイプシロン−カプロラクタムの3物質について初期リスク評価を行い、その報告書が 取りまとめられたところである。 ついては、この報告書の内容を踏まえ、下記のとおり、関係事業者等に対し指導されたい。 併せて、別添1により別紙の関係事業者団体等の長に対して傘下会員事業者への周知を要請しているの で了知されたい。 なお、上記の検討会報告書の概要及び今後の対応を別添2として添付しているが、報告書全文(本文及び 別冊)は厚生労働省のウェブサイト(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000114676.html)(化学物 質のリスク評価検討会(第2回))に掲載しているので、併せて了知されたい。
1 初期リスク評価を行った物質について (1) 高いリスクが認められたため、詳細リスク評価が必要とされた物質について アクリル酸メチル及びアセトニトリルについては、リスク評価の結果、一部の事業場の作業工程に おいてリスクが高いことが確認されたため、今後、引き続き詳細リスク評価のためのばく露実態調査 を行い、その結果によりリスクの高い作業工程を明らかにするとともに、当該作業工程に係るリスク 低減措置について検討することとしていること。 (2) リスクは低いものの引き続き適切な管理を行うべき物質について イプシロン-カプロラクタムについては、初期リスク評価の結果、事業場において一般的に適切な 管理がなされている場合、リスクは低いことが確認されたため、詳細リスク評価を行わないこととし たこと。 2 今回の初期リスク評価を行った物質に係る留意事項について 今回の初期リスク評価を行った3物質は神経毒性を有する等、有害性の高い物質であることから、労 働安全衛生法(昭和47年法律第57号。以下「法」という。)第28条の2第1項の規定に基づき、当該物質に 関する危険性又は有害性等の調査を行い、その結果に基づき、労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第 32号)第576条、第577条、第593条及び第594条等の規定に基づく措置を講ずることにより、また、平成 28年6月1日以降は、労働安全衛生法の一部を改正する法律(平成26年法律第82号)による改正後の法第57 条の3等の規定に基づく措置を講ずることにより、リスクの低減に取り組むよう、関係事業者等に対し 指導の徹底を図ること。その際、有害物ばく露作業報告のデータを適宜活用すること。別添2(PDF:24KB)