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改正履歴
金属製品製造業においては、粉じん作業、有機溶剤業務等の有害業務が行われており、粉じん障害防止
規則、有機溶剤中毒予防規則等の規定に基づき作業環境改善対策が実施されているが、必ずしも当該対策
が事業場において効果的に実施されていない面があることから、作業環境を改善するための具体的手法の
明確化が要望されていたところである。
このため、昭和60年度に中央労働災害防止協会を通じ、専門家による金属製品製造業における作業環
境改善手法に関する調査研究を実施したところであるが、その結果等を踏まえ、今般、作業環境改善対策
を進める上での留意点を中心に「金属製品製造業における作業環境改善手法」を別紙のとおり取りまとめ
た。
ついては、金属製品製造事業場及び同種の製造工程を有する事業場に対する作業環境改善のための指導
を行うに当たっては、下記に留意のうえ本作業環境改善手法を十分活用されたい。
なお、本作業環境改善手法は、金属製品製造業における一般的な工程について取りまとめたものであり、
本手法に示す有害要因以外のものに係る作業環境改善対策については、事業場の実態に応じた指導を行う
よう配慮されたい。
おって、前記の調査研究の報告書を併せて送付するので参考とされたい。
記
1 本作業環境改善手法は、金属製品の製造を行う事業場で働く労働者の健康障害を防止するための対策
について、作業環境改善対策を中心に主要な対策及びこれを実施する上での留意点を示したものである。
2 「工程のフローチャート」は、金属製品製造の作業工程のうち代表的な工程について、その概略を示
したものである。
3 「有害要因別対策」は、金属製品製造業における主要な有害要因である[1]粉じん、[2]有機溶剤、[3]
騒音及び[4]有害光線について、主要な対策及びこれを実施する上での留意点を示したものである。
金属製品製造業における作業環境改善の手法について
別紙
金属製品製造業における作業環境改善手法
目 次
1 工程のフローチャート
(1) 金属製スプリング
(2) 作業工具(プライヤー等)
(3) 金属洋食器(スプーン等)
(4) 厨房器(ナベ等)
2 有害要因別対策
(1) 粉じん
(2) 有機溶剤
(3) 騒音
(4) 有害光線
1 工程のフローチャート
(1) 金属製スプリング
巻線加工
↓
熱処理
↓
端面研磨
↓
面取り
↓
ショットピーニング
↓
熱処理
↓
表面処理
↓
検査
↓
出荷
(2) 作業工具(プライヤー等)
鍛造
↓
機械加工
↓
研磨
↓
熱処理
↓
検査
↓
ショットピーニング
↓
研磨
↓
メッキ
↓
組立
↓
検査
↓
出荷
(3)金属洋食器(スプーン等)
金属板
↓
プレス(打抜)
↓
トリミング
↓
圧延
↓
柄押
↓
皿押
↓
研磨(中間電解仕上)
↓
脱脂
↓
検査
↓
出荷
(4)厨房具(ナベ等)
金属板
↓
プレス(打抜しぼり)
↓
組立
↓
研磨
↓
脱脂
↓
検査
↓
出荷
2 有害要因別対策
(1) 粉じん
(表)
(2) 有機溶剤
(表)
(3)騒音
(表)
(4)有害光線
(表)