安全衛生情報センター
建設業における足場からの墜落・転落災害を防止するためには、足場上での通常の作業に加え、足場の 組立・解体作業において適切な対策を講じることも重要であり、足場の作業床となる箇所に適切な手すり を先行して設置する手すり先行工法が有効であることから、「手すり先行工法に関するガイドラインの策 定について」(平成21年4月24日付け基発第0424001号)の別紙「手すり先行工法等に関するガイドライン」 (以下「ガイドライン」という。)により、手すり先行工法の普及を図ってきたところである。 ガイドラインについては、「建設業における墜落・転落災害防止対策の充実強化に関する実務者会合」 の報告書(令和4年10月)において内容の充実が提言されており、また、「建設工事従事者の安全及び健康 の確保に関する基本的な計画」(令和5年6月13日閣議決定。以下「基本計画」という。)において、「足場 の組立・解体中の墜落・転落防止対策の充実強化を図る」こととされたことを踏まえ、最新の足場機材や 安全基準、労働安全衛生規則の一部を改正する省令(令和5年厚生労働省令第22号。以下「改正省令」とい う。)等の内容を盛り込み、今般、ガイドラインを別紙のとおり改正したところである(以下「改正ガイド ライン」という。)。 また、基本計画では、足場の組立・解体中の墜落・転落防止対策について、「その周知とフォローを行 う」こととされており、改正ガイドラインの一層の周知とその定着を図る取組を促進する必要がある。 ついては、関係事業者に対し、改正ガイドラインの周知を行うとともに、その普及・定着の促進が図ら れるよう指導等を行い、建設業における足場からの墜落等に係る労働災害防止対策の一層の推進を図られ たい。 なお、別紙中の第5の1(1)については、改正省令により令和6年4月1日から施行されることに留意するこ と。 また、別添のとおり関係団体に対し、その周知・普及について、協力を要請しているので了知されたい。