安全衛生情報センター
ASME(The American Society of Mechanical Engineers:米国機械学会)規格に基づき製造された第一 種圧力容器であって、圧力容器構造規格(平成15年厚生労働省告示第196号。以下「圧構規」という。)の 規定に適合しない第一種圧力容器のうち、圧構規の規定と同等以上の安全性を有すると認められるものを 国内で使用等しようとする場合については、圧構規第70条の規定の適用を受けた上で、ボイラー及び圧力 容器安全規則(昭和47年労働省令第33号。以下「ボイラー則」という。)第57条の規定に基づく使用検査を 受検することとなりますが、今般、その取扱いについて、下記のとおり定めましたので、その適正な実施 をお願いします。 なお、第一種圧力容器に係る指定外国検査機関に対して別紙のとおり周知しましたので併せて了知をお 願いします。 おって、該当事案があった際は、当面の間、その取扱い等について当課まで照会又は協議をお願いしま す。
1 運用 輸入される第一種圧力容器のうち次に掲げる各事項を満たすものであって、そのことについて指定外 国検査機関により別紙1の様式例による証明(以下「ASME適合特例証明」という。)がされているものに ついては、圧構規第70条の規定に基づき、当該容器を圧構規の規定に適合する第一種圧力容器と同等以 上の安全性を有すると認められたものとして取り扱って差し支えないこと。 なお、当該容器の使用検査は、別紙2「ASME規格に基づき製造された第一種圧力容器であって一定の ものに係る使用検査の運用」(以下「ASME適合特例運用」という。)により行うこと。 (1) ASME規格Section[ Division1(2010年以前の版)に適合するものであること。 (2) 上記(1)の内容に、ASME規格におけるU-2(g)の規定(圧構規第70条の規定(特例)と同様のもの)に関 係する内容が含まれないものであること。 (3) 下表左欄の各号に該当しないものであること。また、該当するものである場合は当該号右欄の規定 に適合しているものであること。
労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号。以下「安衛令」という。)別表第1に掲げる危険物を保有することを目的とする第一種圧力容器並びに引火性、可燃性又は有毒性の液体を保有する第一種圧力容器 | 圧構規第2条の規定 |
引火性又は有毒性の蒸気を発生する第一種圧力容器 | 圧構規第35条第2項及び第64条第3項の規定 |
放射性物質等の有害な物を入れるために気密な構造とすることが必要とされる第一種圧力容器 | 圧構規第56条第1項及び第60条第1項の規定 |
2 留意事項 性能検査を含む使用時の検査・点検基準については、平成16年3月31日付け基発第0331008号の別紙の 表2の備考において準用する表1の備考中(2)に留意すること。