安全衛生情報センター
熱中症の予防については、第12次労働災害防止計画(以下「12次防」という。)において、重点とする健 康確保・職業性疾病対策の一つとしてあげられており、平成20年から24年までの5年間と比較して、平成 25年から平成29年までの5年間の職場での熱中症による休業4日以上の死傷者の数(各期間中(5年間)の合計 値)を20%以上減少させる、との目標が設定されているところです。 これまで、平成21年6月19日付け基発第0619001号「職場における熱中症の予防について」に基づく対策 をはじめとして、毎年、重点事項を示して、その予防対策に取り組んできたところですが、12次防期間中 の発生件数は、平成29年1月現在の速報値で、平成20年から24年までの5年間の発生件数の95%に達し、あ と1年を残して、12次防期間中の目標件数を上回る状況となっています。 このうち、平成28年における熱中症の発生状況は、死亡災害については対前年で大幅増加となった平成 27年を下回り平成26年並みになりましたが、死傷災害については、平成27年と同程度となる見込みです (別紙)。 熱中症の予防のためには、その発症の評価指標となるWBGT値(暑さ指数)を測定し、その結果に基づき適 切な措置を講じることが必要ですが、今般、簡易にWBGT値を測定できる「電子式湿球黒球温度(WBGT)指数 計」について、その精度を担保するための日本工業規格が制定され、JIS B 7922として3月21日に公示さ れる予定となっています。 このような状況を踏まえ、日本工業規格に準拠したWBGT測定器の普及を図り、職場における熱中症予防 対策の徹底を図ることを目的として、貴会の協賛、関係省庁及び関係団体との連携の下、別添のとおり標 記キャンペーンを実施することとしたところです。 つきましては、別添の8の事項について、会員事業場等に対し、その御周知を図っていただきますとと もに、各事業場において確実な取組が行われますよう、特段のご配慮をお願いいたします。 (別紙及び別添 略) 別記2 公益社団法人日本保安用品協会会長 一般社団法人日本電気計測器工業会会長