安全衛生情報センター
労働基準行政につきましては、日頃から御理解と御協力をいただき感謝申し上げます。 さて、鉄鋼業における安全管理につきましては、平成9年3月24日付け基発第190号(平成27年2月24日付 け基発0224第1号により一部改正)「鉄鋼生産設備の非定常作業における安全衛生対策のためのガイドライ ンの策定について」、平成18年8月1日付け基発第0801010号「製造業における元方事業者による総合的な 安全衛生管理のための指針について」等により推進してきたところですが、本年に入ってから、別紙1の とおり、設備の点検作業中の事故等、非定常作業を含む死亡災害が6件発生するなど、重大な災害が頻発 しており、憂慮すべき状態となっています。 さらに、製造業においては、設置から20年以上経過した生産設備が約3割に達し、設備の老朽化が進展 しています。これを背景として、通路や昇降設備等の腐食・劣化を直接の原因とする災害が、別紙2のと おり、平成19年以降に全体で12件(死傷16人、死亡11人)発生し、そのうち鉄鋼業で5件(死傷9人、死亡4 人)発生しており、経年設備の安全点検が喫緊の課題となっています。 このような状況を踏まえ、都道府県労働局長を通じて下記により対象事業場に対して安全管理及び経年 設備に関する自主点検を実施することとしましたので、その趣旨について御理解をいただき、貴会員企業 へ周知いただくとともに、貴会員企業の求めに応じて自主点検に係る技術的な支援を行っていただくよう お願いいたします。
1 安全管理体制及び活動等に係る自主点検の実施 (1) 対象事業場 製鉄・製鋼・圧延業に属する労働者50名以上の事業場(関係請負人となっている事業者を除く。) (2) 実施期限 平成28年3月31日 (3) 自主点検表 別紙3「安全管理体制及び活動等に係る自主点検表」のとおり。 2 経年設備に係る自主点検の実施 (1) 対象事業場及び対象設備 1 (1)の事業場内に設置された設備・施設に付属する運転室、通路、昇降設備等のうち、設置から 30年以上経過したもので、地上から2m以上の位置に設置されているもの。 なお、点検対象は、運転室、通路、昇降設備等そのものに加え、それら設備と支持部材の接合部を 含むものとする。 (2) 実施期限 平成28年5月31日 (3) 自主点検表 別紙4「経年設備に係る自主点検表」のとおり。 3 自主点検表の提出 事業場を管轄する都道府県労働局長より送付される自主点検表により自主点検を適切に実施し、その 結果を自主点検表に記載の上、都道府県労働局長に提出する。別紙1(PDF:49KB)