別添4
基安安発1114第2号
平成25年11月14日
陸上貨物運送事業労働災害防止協会専務理事 殿
厚生労働省労働基準局
安全衛生部安全課長

陸上貨物運送事業における労働災害防止の徹底について(要請)

 労働災害の防止に向けた各種施策の推進につきましては、日頃より御理解、御協力を賜り厚く御礼申し
上げます。
 さて、近年における労働災害の発生状況につきましては、平成21年までは長期的に減少傾向が続いてき
たものの、平成22年以降は3年連続で休業4日以上の死傷災害が増加しております。
 平成25年(10月末現在の速報値)につきましては、災害発生件数が多い第三次産業や製造業において前年
同期を下回っているため全産業の死傷災害は減少しておりますが、陸上貨物運送事業では増加(平成24年:
10,310件→平成25年:10,560件:2.4%増)している状況にあります。このままの傾向が続くと、陸上貨
物運送事業においては、死傷災害が4年連続増加という極めて憂慮すべき事態になることが懸念されます。
 また、国土交通省が公表しているトラック輸送情報等の指標を見ますと、本年の貨物輸送量は昨年を上
回って推移しており、今後も貨物輸送量の増加が見込まれています。
 貨物輸送量が増えることは、我が国の経済活動が活発になっていることを表すものですが、一般に経済
活動が活発になると労働災害が増加する傾向にあることから、労働災害防止対策の更なる徹底が必要にな
ります。
 このような状況を踏まえ、貴協会におかれましては、年末・年始労働災害防止強調運動を展開されます
が、この機会に合わせて、下記の労働災害防止対策の徹底に取り組んでくださいますようお願いいたしま
す。
1 「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」(平成25年3月25日付け基発0325第2
 号別添)に基づく対策の実施

2 「交通労働災害防止のためのガイドライン」(平成25年5月28日付け基発0528第3号参考1)に基づく対
 策の実施

3 年末・年始の業務繁忙期における無理な計画に基づく作業の排除

4 冬期における積雪、凍結による転倒災害、交通労働災害等の防止対策の実施






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