平成22.6.10　基安労発0610第1号　別紙2｜安全衛生情報センター

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　別紙2

　　　　　　　　　　　平成21年の熱中症による死亡災害発生状況の詳細

番号	月	業種	年代	発生状況の概要
1	7	建設業	30歳代	被災者は、住宅新築工事現場での床の配筋作業に従事していたが、午後4時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。
2	8	建設業	40歳代	被災者は、住宅増築工事現場での屋根の板張り作業に従事していたが、午後2時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。
3	8	建設業	10歳代	被災者は、倉庫の屋根塗装工事における足場の解体作業に従事していたが、午後1時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。
4	8	製造業	40歳代	被災者は、工場内におけるロボット溶接作業に従事していたが、午後4時過ぎにふらついているところを発見され、その後死亡した。
5	8	運送業	30歳代	被災者は、個人宅への配達補助業務に従事していたが、午後4時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。
6	8	建設業	30歳代	被災者は、建物の新築工事現場における配筋作業に従事していたが、午後0時過ぎに倒れ、その後死亡した。
7	8	警備業	40歳代	被災者は、汚水管埋設工事現場における交通誘導作業に従事していたが、午後1時過ぎにふらついているところを発見され、その後死亡した。
8	8	建設業	20歳代	被災者は、住宅新築工事現場における足場組立作業に従事していたが、午後4時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。

 上記8人のうち、
 1  7人については、WBGT値の測定を行っていなかった。
 2  全員について、計画的な熱への順化期間が設定されていなかった。
 3  全員について、自覚症状の有無にかかわらない定期的な水分・塩分の摂取を行っていなかった。
 4  4人については、糖尿病等の熱中症の発症に影響を与えるおそれのある疾病を有していた。(疾病の影
  響の程度は不明)。
 5  2人については、体調不良、食事の未摂取又は前日の飲酒があった。その他、2人については、被災前
  日まで疾病にて休業していた。