別添1 単管ジョイントにボンジョイントを使用して発生した災害の事例 高さ約9.7メートルの3階建てビルの側面モルタル塗装、焼き付け塗装、屋上防水塗装工事に伴い、ビル の周囲に単管足場を組み立てる作業時に災害は発生した。 足場の建地は、2メートル、4メートル、4メートルの合計3本の単管をつなぎ合わせた、延長10メートル のものを、1.8メートル間隔で設置するものであった。建地の組み立て方法は、[1]地上において労働者 2名が4メートルの単管を支えて建て、[2]屋上部分からは労働者1名が2メートルと4メートルの単管をつな ぎ合わせたものを下ろし、[3]建物の中間の高さにおいて労働者1名が上から下ろしてきた単管と下で支え られている単管をつなぎ合わせるというものであった。 各単管をつなぎ合わせるジョイントは、切り欠き式によって抜け止め機能を有するものもあったが、大 半は摩擦接合式の「ボンジョイント」が使用されていた。 14本の建地を建て終わり、15本目を建てるために、屋上の労働者が2メートルと4メートルの単管をつな ぎ合わせたものを順次下ろす作業中に、上側の2メートルの単管を持った時、ボンジョイントで接合され ていた下側の4メートルの単管が外れて鉛直方向に落下し、直下にいた労働者に激突し死亡した。