(1) |
試験粒子が塩化ナトリウムの場合
[1] |
粒子捕集効率測定器で測定すること(サンプル数8)。 |
[2] |
塩化ナトリウム粒子発生は、2%塩化ナトリウム水溶液のネブライザーによる空気中噴霧方式を使用すること。噴霧空気圧及び希釈空気流量を試験時に調整して、試験空気流中の塩化ナトリウムの濃度を30〜35mg/m3に設定すること。 |
[3] |
粒子捕集効率試験の試験粒子の粒径分布が規格どおりであることをスキャンニングモビリティーパーティクルサイザー(SMPS)で事前に確認すること。 |
[4] |
粒子濃度測定は、白色光による散乱光強度を測定すること。 |
[5] |
K値(粒子の質量濃度及び散乱光強度の間の変換係数)を用いて散乱光強度から質量濃度を算出すること。 |
[6] |
ろ過材は、粒子捕集効率試験用のジグ等を用いて測定器に隙間のないように固定すること。 |
[7] |
ろ過材に塩化ナトリウムを含む空気を供給し、塩化ナトリウム粒子の累積供給量が200mgになるまでの経過において約1分ごとに粒子捕集効率を測定し、その間の最低粒子捕集効率が基準値以上であること。 |
[8] |
サンプル8個のすべてにおいて上記の捕集効率が観察されること。 |
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(2) |
試験粒子がフタル酸ジオクチル(DOP)の場合
[1] |
粒子捕集効率測定器で測定すること(サンプル数8)。 |
[2] |
DOP粒子発生は、DOPのネブライザーによる空気中噴霧方式を使用すること。噴霧空気圧及び希釈空気流量を試験時に調整して、試験空気流中のDOPの濃度を50〜80mg/m3に設定すること。 |
[3] |
粒子捕集効率試験の試験粒子の粒径分布が規格どおりであることをスキャンニングモビリティーパーティクルサイザー(SMPS)で事前に確認すること。 |
[4] |
粒子濃度測定は、白色光による散乱光強度を測定すること。 |
[5] |
K値(粒子の質量濃度及び散乱光強度の間の変換係数)を用いて散乱光強度から質量濃度を算出すること。 |
[6] |
ろ過材は、粒子捕集効率試験用のジグを用いて測定器に隙間のないように固定すること。 |
[7] |
ろ過材にDOPを含む空気を供給し、その中のDOP粒子の累積供給量が400mgになるまでの経過において約1分ごとに粒子捕集効率を測定し、その間の最低粒子捕集効率が基準値以上であること。 |
[8] |
サンプル8個のすべてにおいて上記の捕集効率が観察されること。 |
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(漏れ率試験) |
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[1] |
漏れ率測定器で測定すること(サンプル数:現品3及びろ過材6)。 |
[2] |
塩化ナトリウム粒子発生は、2%塩化ナトリウム水溶液のネブライザーによる空気中噴霧方式を使用すること。噴霧空気圧及び希釈空気流量を試験時に調整して、試験空気流中の塩化ナトリウムの濃度を6〜14mg/m3に設定すること。 |
[3] |
漏れ率試験の試験粒子の粒径分布が規格どおりであることをスキャンニングモビリティーパーティクルサイザー(SMPS)で事前に確認すること。 |
[4] |
粒子濃度測定は、白色光による散乱光強度を測定すること。 |
[5] |
粒子の質量濃度及び散乱光強度の間の変換係数K値を求め、これを用いて散乱光強度から質量濃度を算出すること。 |
[6] |
現品は、実際に装着するのと同様、正しい場所に正しい方法で揺動形人体模型に装着すること。 |
[7] |
3種類の揺動箇所それぞれについて、設定の条件により呼吸模擬装置を作動させ、3分経過から4分経過までの1分間及び4分経過から5分経過までの1分間、電動ファン付き呼吸用保護具の内部と外部の塩化ナトリウム濃度を測定し、所定の式を用いて各1分間の漏れ率を計算し、それらの値が基準値以下であることを確認すること。 |
[8] |
サンプルの現品3個の全てについて上記の漏れ率を確認すること。その際、次の点に留意すること。
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流量調節機能がある場合は最小風量にすること。 |
・ |
呼吸模擬装置を始動させた後は可能な限り速やかに測定を開始すること。 |
・ |
揺動箇所及び揺動の範囲を変える度にフィルターは新品に交換すること。 |
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(内圧試験)(面体形に限る。) |
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[1] |
内圧試験装置に現品を取り付ける方向は実際に装着する方向と同じ方向とすること(サンプル数1)。 |
[2] |
面体の取付部は隙間のないようにすること。 |
[3] |
流量調節機能がある場合は設定の最小風量とした場合と最大風量とした場合の両方を測定し、いずれについてもその最大値と最小値が規格値の範囲内であることを確認すること。 |
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(吸気抵抗試験)(面体形に限る。) |
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通気抵抗試験器に現品を取り付ける方向は、実際に装着する方向と同じ方向とすること(サンプル数3)。 |
(排気抵抗試験)(面体形に限る。) |
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通気抵抗試験器に現品を取り付ける方向は、実際に装着する方向と同じ方向とすること(サンプル数3)。 |
(排気弁の作動気密試験)(面体形に限る。) |
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排気弁の気密試験器に現品を取り付け測定すること(サンプル数3)。 |
(二酸化炭素濃度上昇値試験)(面体形に限る。) |
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二酸化炭素濃度測定器に装着した現品に風速0.5m/sの風を当て、排気弁より排出される二酸化炭素が空気取入口周辺に滞留しないようにすること(サンプル数1)。 |
(最低必要風量試験)(ルーズフィット形に限る。) |
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[1] |
現品を試験用人頭又は試験用人体模型に適正に装着すること(サンプル数1)。 |
[2] |
電動ファンがチャンバの外側の空気を吸引し、それをチャンバの内側に供給するように試験系を組んで測定すること。 |
[3] |
流量調節機能がある場合は最小風量にすること。 |
[4] |
測定はチャンバ内の圧力変動が安定してから開始すること。 |
[5] |
吸引空気流量が基準値以上であることを確認すること。 |
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(騒音試験) |
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[1] |
騒音試験装置に現品を適正に装着し、取り付ける方向は、実際に装着する方向と同じ方向とすること(サンプル数1)。 |
[2] |
騒音計の設定は周波数重み付けをA特性とし、時間重み付けはF特性とすること。 |
[3] |
流量調節機能がある場合は最大風量にすること。 |
[4] |
試験用人頭の両耳部における騒音レベルが基準値以下であることを確認すること。 |
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