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別添2
平成16年 酸素欠乏症 発生事例
 
業種
被災者数
発生状況 主な原因
死亡
休業
1
製造業
1
 
1
原材料を設備から取り出す作業に従事するため、エアラインマスクを装着し、当該エアラインマスクのホースを誤ってアルゴンガスの配管に接続した結果、当該アルゴンガスを吸入し、酸素欠乏状態により、被災した。
[1] 配管の区別不十分
[2] 安全衛生教育不十分
[3] 作業標準不徹底
2
製造業
2
1
 
酸化防止のために窒素が充填されたタンクのハッチ付近の清掃中に、窒素によって置換されて生じた酸素欠乏空気を吸入、ハッチからタンク内に転落し、被災した。
[1] 安全帯等未使用
[2] 作業標準不備
[3] 連絡体制不備
[4] 安全衛生教育不十分
3
建設業
3
 
2
粉じん発生作業に従事するため、エアラインマスクを装着し、エアの供給を開始したところ、配管に設けられた弁の故障により、当該配管内に窒素が流入した結果、当該窒素ガスを吸入し、酸素欠乏状態により、被災した。
[1] 設備の故障
[2] 点検未実施
4
建設業
4
 
1
地下に埋設されたガス管の撤去作業中に、当該ガス管のガス遮断が不十分であったために、作業中にメタンガスが漏洩し、当該ガスによって置換されて生じた酸素欠乏空気を吸入し、被災した。
[1] ガス遮断不十分
[2] 作業標準不徹底
[3] 安全衛生教育不十分
5
建設業
6
 
1
長期間密閉された鋼製の船倉内部で計測作業を行うため、船倉のハッチを約8分間、自然換気を行った後、当該船倉内に入ったところ、鉄板の腐食により、船倉内部の酸素が消費されて生じた酸素欠乏空気を吸入し、被災した。
[1] 酸素濃度測定未実施
[2] 換気不十分
[3] 作業主任者未選任
[4] 特別教育不十分
6
製造業
7
 
1
工場内において発生した火災を消火器を用いて消火していたところ、二酸化炭素消火装置が起動し、二酸化炭素の放出により工場内の空気が置換されて生じた酸素欠乏空気を吸入し、被災した。 ・安全衛生教育不十分
7
製造業
7
 
1
汚泥を堆積させているホッパー内に入り込んだ部品を取り出すために当該ホッパー内へ入ったところ、汚泥から発生した硫化水素等により置換されて生じた酸素欠乏空気を吸入し、被災した。
[1] 酸素濃度及び硫化水素濃度測定未実施
[2] 換気未実施
[3] 特別教育未実施
[4] 作業主任者未選任
8
運輸交通業
11
 
1
液化窒素を用いて冷凍を行う冷凍車において商品の配送中に、荷下ろしのために保冷コンテナのドアを全開にし、約1分間自然換気を行った後にコンテナ内に入ったところ、残存していた窒素により酸素欠乏症状態となっていた空気を吸入し、被災した。
[1] 酸素濃度測定未実施
[2] 換気不十分
[3] 特別教育未実施
9
運輸交通業
12
 
1
保冷貨物車において発泡スチロール製の容器内にドライアイスとともに入れられた商品の配送中に、荷下ろしのために保冷コンテナのドアを開けたところ、ドライアイスの昇華により発生した二酸化炭素により酸素欠乏症状態となっていた空気を吸入し、被災した。
[1] 換気不十分
[2] 安全衛生管理体制不備
[3] 作業標準不備
10
建設業
12
1
 
下水道マンホール内の不要になった下水管に蓋をする作業を行うために、マンホール内に設けられたステップをつたって下に降りていたところ、し尿等から発生した硫化水素等により置換されて生じた酸素欠乏空気を吸入、マンホール内に転落し、被災した。
[1] 酸素濃度及び硫化水素濃度測定未実施
[2] 換気未実施
[3] 作業主任者職務不履行
[4] 特別教育不十分
備考 「休業」は、休業4日以上のものである。
 
平成16年 硫化水素中毒 発生事例
 
 
業種
被災者数 発生状況 原因
(推定も含む)
死亡 休業
1
清掃業
6
1
1
海水を滞留させている貯水槽内の清掃のために当該貯水槽内の海水を干上げた後、当該貯水槽に設けられた管の洗浄作業中に、当該管内に付着していた貝類の腐敗により発生した硫化水素を吸入し、被災した。
[1] 酸素濃度及び硫化水素濃度測定未実施
[2] 換気未実施
[3] 作業主任者職務不履行
[4] 特別教育不十分
2
製造業
8
2
(1)
 
下水管の高圧洗浄作業を行った後、当該下水管内に堆積した土砂の状況の確認を行うために、下水道マンホール内に入ったところ、汚泥から発生した硫化水素を吸入し、被災した。また、これを救助するために当該マンホール内に入った別の労働者も同様に被災した。
[1] 酸素濃度及び硫化水素濃度測定未実施
[2] 換気未実施
[3] 作業主任者職務不履行
[4] 特別教育不十分
[5] 救出時の空気呼吸器等未使用
備考  1 被災者数の( )内の数は、二次災害での被災者数で内数である。 
    2 「休業」は、休業4日以上のものである。