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(別添1)
基安化発第0128001号
平成17年1月28日
クロルピクリン工業会会長 殿
厚生労働省労働基準局安全衛生部
化学物質対策課長
廃棄物処理事業におけるクロルピクリン中毒の防止について
労働安全衛生行政の推進につきまして、平素より御理解、御協力をいただき厚く御礼申し上げます。
さて、クロルピクリンは、従来から土壌燻蒸剤として使用されてきましたが、同様に土壌燻蒸剤として
使用されてきた臭化メチルがモントリオール議定書により、原則生産禁止となったため、今後代替品とし
てクロルピクリンの使用量が増加することが考えられます。
一方、クロルピクリンの使用者が適切にクロルピクリンを廃棄しなかったために、クロルピクリンが容
器に残存した状態で一般廃棄物として取り扱われ、その結果、廃棄物処理事業に従事する労働者が作業中
に、当該廃棄物から漏えいした蒸気を吸入してクロルピクリン中毒に罹患する災害が、別紙のとおり発生
しております。
貴会におかれましては、これまでも適正なクロルピクリンの使用方法等について使用者への周知に取り
組まれていることと存じますが、廃棄物処理事業に従事する労働者のクロルピクリンによる中毒災害の防
止を図るため、貴会等が作成されているホームページ、パンフレット等に別紙災害の内容を掲載する等に
より、クロルピクリンの使用者に対して適切なクロルピクリンの処理方法等について周知していただきま
すようお願い致します。
(別紙 略)
(別添2)
基安化発第0128002号
平成17年1月28日
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
産業廃棄物課長 殿
厚生労働省労働基準局安全衛生部
化学物質対策課長
廃棄物処理事業におけるクロルピクリン中毒の防止について
近年、土壌燻蒸剤として用いられるクロルピクリンが容器に残存した状態で一般廃棄物として排出され、
廃棄物処理事業に従事する労働者がその収集・処理の過程で漏えいした蒸気を吸入して中毒に罹患する労
働災害が別紙のとおり発生しております。
これらの労働災害の防止につきましては、排出者においてクロルピクリン又はその容器を廃棄する際に
は内容物を使い切った後、残液処理及び残臭処理を行う等、適正に対処することが必要です。
このため、クロルピクリン製造事業者団体であるクロルピクリン工業会においては、これらの労働災害
を防止するため、別添1に示すパンフレットを作成し、クロルピクリン使用者に対してクロルピクリン及び
その容器の適正な廃棄方法について周知を行っているところであります。
しかしながら、上記のようにクロルピクリンによる労働災害が発生していることから、同種災害を防止
するため、別添2及び別添3のとおりクロルピクリン工業会及び都道府県労働局に通知したところです。
つきましては、貴省におかれましても、関係機関等に対し、同通知の趣旨に沿った対応方につき御協力
いただきますようお願い致します。
(別紙、別添2及び別添3 略)