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3.掘削

基本的事項

評価内容

(1) 坑口掘削  
  [1] 計画、工程 ・ 施工に伴って発生すると思われる現象(地すべり、斜面崩壊等)を把握し、対策を立てること。
・ 施工時期は、降雨、融雪時期を避ける工程とすること。
・ 基本的な施工順序を、施工計画にはっきり明示するとともに、地山の特性に応じた、迅速、確実な施工体制を検討すること。
[2] 施工方法 ・ 切羽の自立性、地耐力、斜面への影響を考慮した工法を検討すること。
・ 一般に坑口部は、土被りが薄く、水の影響を受けやすいので、地山の緩みを極力押さえる工法を採用すること。
・ 坑内と地表の現象が把握できる観測・管理体制を確立すること。
(2) 坑内掘削  
  [1] 計画、工程 ・ 工程表を作成すること。
・ 月進速度、覆工時期等の設定を地山条件に見合ったものとすること。
・ 準備工事期間、本工事終了後の跡片付け期間、機械の整備期間、労働者の休日等を考慮した工程とすること。
[2] 掘削工法 ・ 立地条件(地形、地質、湧水)に適合した工法とすること。
・ トンネル断面、延長、工期等を考慮した工法とすること。
・ 工法変更の際の対応策をあらかじめ立てること。
[3] 掘削方式 ・ 地質、断面、工期に適合した方式とすること。
・ 周辺環境を考慮して決定すること。
・ 各掘削箇所ごとの標準サイクルタイムを定めること。
[4] 発破掘削 ・ 発破作業指揮者を指名し、装てん、結線、点火、退避等についての作業基準を定めること。
・ 地山条件、掘削断面に適合した掘削部位ごとの心抜形式、せん孔配置及びせん孔順序等を定めること。
・ 周辺地山の緩みや、余掘りができるだけ少なくなるようにすること。
・ 火薬の種類、火薬量については、起爆性、後ガス等を考慮して選定すること。
・ 電気雷管使用の場合、迷走電流、漏洩電流等に対する対策を立てること。
・ 発破孔、残留火薬の有無について、点検基準を定めること。
・ 発破後の切羽への立入基準を定めること。
  [5] 機械掘削 ・ 掘削機械設備の取扱い基準を定めること。
・ 掘削機械との接触防止措置を講じること。
・ 湧水がある場合は、路盤不良になるので、掘削機械の安定措置を講じること。
・ 掘削機械の運転方法について、運転責任者にキーの保管等を含めた教育をすること。
・ 掘削機械の能力を、関係労働者に周知させること。
・ 移動時は誘導員を配置し、合図方法を定めること。
・ 掘削時の粉じんに留意し、正しい保護具の使用を義務付けること。また視界が悪化するので切羽の証明を十分確保すること。
・ キャブタイヤケーブルに損傷を与えないような措置を講じること。
[6] こそく ・ 浮石落し作業の標準を定めること。
・ 浮石落し及び点検の設備を用意すること。
・ 浮石落し及び点検の担当者を定めること。
・ 浮石落し完了前の切羽への立入を禁止すること。