[5] 災害事例(平成21年6月19日 基発第0619001号により廃止)
概要 |
被災時の気温 |
原因 |
発生月 |
新幹線建設工事の高架橋工事現場において、昼食へ向かう途中ふらふらしていたため、病院に運ばれたが、死亡した。 | 34.3℃ |
照り返しの強い場所での屋外作業塩分の補給不十分 作業者の健康状態把握せず 適切な休憩場所を確保せず |
7月 |
仮説足場の手直し作業中、気分が悪くなり、横たわっていた被災者を病院に運んだが、死亡した。 | 29℃ |
屋外作業 休憩時間不十分 作業者の健康状態把握せず |
7月 |
11階建住宅建築現場でコンクリート打設作業中、コンクリートを均していたところ気分が悪くなり、病院に運ばれたが、死亡した。 | 33.2℃ |
日除けのない、照り返しの強い場所での屋外作業 作業者の健康状態把握せず 休憩時間不十分 通気性の悪い服装 |
7月 |
敷石敷設作業において、石材を運搬中、倒れた。 | 32.5℃ |
屋外作業、 水分、塩分の補給不十分 休憩時間不十分 作業者の健康状態把握せず |
7月 |
屋根付きの屋外作業場において、鉄筋をフォークリフトにて運搬中、鉄筋の位置直し等のため下車した後、気分が悪くなり倒れた。 | 36℃ |
通風の悪い場所での屋外作業 休憩時間不十分 |
8月 |
小型バックホウで花壇の床堀り後、スコップで表面を均していたところ、倒れた。 | 36℃ |
照り返しの強い場所での屋外作業 水分、塩分の補給不十分 作業者の健康状態把握せず 救急措置等に関する知識不足 |
8月 |
コンクリート打設作業等に従事していたところ、気分が悪くなり、現場から離れた駐車場で倒れた。 | 38.2℃ |
屋外作業 休憩時間不十分 |
8月 |
基礎コンクリートをハンマーで割る作業中、倒れた。 | 33.3℃ |
日除けのない屋外での重労働 | 8月 |
工場内変電所のフェンス移設工事中、猛暑により倒れた。 | 32℃ |
屋外作業 作業者の健康状態把握せず 休憩時間不十分 救急措置等に関する知識不足 |
8月 |
炎天下でマンション工事のスラブ鉄筋配筋作業中、体の不調を訴え帰宅したが、症状が改善されないため、翌日病院に運ばれたが、死亡した。 | 28.6℃ |
照り返しが強く、通風の悪い場所での重労働 休憩時間不十分 水分、塩分の補給不十分 救急措置等に関する知識不足 |
8月 |
下水道施設新設工事現場で土工として作業中、体の不調を訴え、病院に運ばれたが、死亡した | 36.4℃ |
日除けのない屋外作業 作業者の健康状態把握せず 救急措置等に関する知識不足 |
8月 |
基礎コンクリートの後片付け作業に従事していたところ、意識不明になり、死亡した。 | 35.7℃ |
日除けのない屋外作業 作業者の健康状態把握せず 休憩時間不十分 水分、塩分の補給不十分 救急措置等に関する知識不足 |
8月 |
配水管移設工事に従事していたところ、現場内で倒れた。 | 33℃ |
日除けのない屋外作業 水分、塩分の補給不十分 |
8月 |
境界フェンス基礎の型枠組立の補助作業中、倒れた。 | 35.1℃ |
照り返しの強い場所での屋外作業 作業者の健康状態把握せず |
8月 |
建設工事現場において、ドラグショベルによる埋戻し作業の手元として、土砂をスコップで集める作業をしていたところ、倒れた。 | 36.5℃ |
日除けのない屋外作業 作業者の健康状態把握せず 水分、塩分の補給不十分 |
8月 |
工事現場入口で車両誘導、警備等に従事していたところ、倒れた。 | 30.6℃ |
屋外作業 作業者の健康状態把握せず |
8月 |
工場内で金属製品製造の作業を終え帰路途中、構内駐輪場で倒れた。 | 36℃ |
通風の悪い場所での屋内作業 有効な冷房設備等設置せず |
7月 |
注)1.被災時の気温、湿度は、気象台等による災害当日の被災現場付近の観測結果である。