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別表1 水素及び水素化物の物理的及び化学的性質(その1)
番号 |
1 |
((2)) |
((3)) |
((4)) |
((5)) |
((6)) |
名称 |
水素 |
シラン |
ジシラン |
ホスィフン |
アルシン |
ジボラン |
分子式 |
H2 |
SiH4 |
Si2H6 |
PH3 |
ASH3 |
B2H6 |
外観(常温常圧) |
無色の気体 |
無色の気体 |
無色の気体 |
無色の気体 |
無色の気体 |
無色の気体 |
臭気 |
無臭 |
胸が悪くなるような臭い | 刺激臭 |
腐魚臭 |
にんにく臭 |
ビタミンB臭 |
ガス比重 |
0.069 |
1.11 |
2.297(b.p.) |
1.18 |
2.7 |
0.95 |
液密度 |
67.723 |
0.68 |
0.901 |
0.746 |
1.604 |
0.4698 |
沸点(1atm) |
−252.7℃ |
−112℃ |
−14.3℃ |
−87.7℃ |
−62.5℃ |
−92.53℃ |
融点(1atm) |
−259.1℃ |
−185℃ |
−132.6℃ |
−133℃ |
−117℃ |
−164.86℃ |
蒸気圧 |
4.78atm |
24.5atm |
23.7atm |
36.6atm |
14.95atm |
28atm |
臨界圧力 |
12.80atm |
48.0atm |
50.84atm |
64.5atm |
65.14atm |
39.5atm |
臨界温度 |
−240.2℃ |
−3.5℃ |
150.85℃ |
51.3℃ |
99.9℃ |
16.7℃ |
水に対する溶解度 |
1.8ml/100ml |
アルカリ性で反応する。 | アルカリ性で反応する。 | 20ml/100ml(20℃) |
20ml/100ml |
反応する。 |
水との反応性 |
反応しない。 |
微酸性及び中性水とは反応しない。しかし、アルカリ性の水では容易に分解する。 | 微酸性及び中性水とは反応しない。しかし、アルカリ性の水では容易に分解する。 | 水和物を生成する。 | 加圧下において水和物を生成する。溶存酸素によりASに分解する。 | 迅速、かつ、完全に加水分解し、ホウ酸と水素になる。 |
燃焼性 |
可燃性 (4〜75%) |
可燃性 (1.37〜98%) 自燃性 |
可燃性 自燃性 |
可燃性 (1.32〜98%) |
可燃性 (0.8〜98%) |
可燃性 (0.9〜98%) 条件により自燃性 (特に湿った空気40〜50℃で) |
その他の物質との反応性 |
Cl2等のハロゲンガスと激しく反応する。 | Cl2等のハロゲンガスと激しく反応する。 | Cl2等のハロゲンガスと激しく反応する。 | Cl2等のハロゲンガスと激しく反応する。 | Cl2と反応し、HCIとAsCl3になる。 | Cl2等のハロゲンガスと激しく反応する。NH3とも反応する。 |
腐食性等使用上の注意 |
炭素鋼などにおいて水素脆性を起こす。高分子においては膜透過の現象がある。 | 腐食性はない。 | 還元性 腐食性はない。 |
HN3より強い還元性 炭素鋼、SUS、モネル、ハステロイは使用可。 |
強還元性 炭素鋼、SUS、モネル、真ちゅう、Kcl−F、テフロン、バイトン、ナイロンは使用 |
一般の金属は使用可。ゴム、グリース等、潤滑油等は使用不可。 サラン、ポリエチレン、テフロンは使用可。 |
備 考 |
高温高圧の水素は金属中に溶解して金属内部にH3分子となって蓄積する。 | 常温では安定であるが、300℃以上の加熱あるいは放電エネルギーにより分解する。 | シランよりも不安定で、室温でSiH4とH2に分解する。 | 300℃以上で分解する。 | 300℃以上で分解する。 | 室温で徐々に分解する。 |