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  4.3  現場で組立てる機械、設備等

基本的事項

評価内容

参考 施工時における留意事項

4.3.1
フローチングクレーン(現場組立て式)
1 つり能力(定格荷重、作業半径)が架設条件に適合していること。
2 クレーンの設置について所定の手続きを行うこと。(有効な移動式クレーン検査証を有しているものを除く。)
3 設置場所の潮汐、水深、流速等を調査すること。
4 使用箇所(係留箇所及び曳船の行動範囲を含む。)のスペースは十分な余裕を有すること。
5 使用箇所の交通を調査し、支障のない計画とすること。(作業時間帯を含む。)
6 曳船の能力及び配置を検討すること。
7 水利権等に関し、必要な手続きを行うこと。
1 組立て及び解体は作業手順どおり行うこと。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 有効な検査証があり、所定の資格者が運転すること。
4 定期自主検査を実施し、その結果を記録すること。
5 救命具を用意すること。
4.3.2
橋形クレーン(門形クレーン)
1 つり上げ能力及びつりしろが架設条件に適合していること。
2 クレーンの設置について所定の手続きを行うこと。
3 設置場所の地耐力を検討すること。
4 架設された桁上に設置するときは、クレーンの移動に伴う本体の応力変形を検討すること。
1 組立て及び解体は作業手順どおり行うこと。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 逸走防止装置等の安全装置の作動状態を確認すること。
4 レール基盤の不等沈下、横移動等がないように据付けること。
5 有効な検査証があり、所定の資格者が運転すること。
6 定期自主検査を実施し、その結果を記録すること。
4.3.3
三脚形クレーン及びデリック
1 つり能力(定格荷重、作業半径)が架設条件に適合していること。
2 クレーンの設置について所定の手続きを行うこと。
3 設置場所の地耐力その他の状況を調査すること。
4 設置場所が他の構造物の上である場合には、その耐力及び変形を検討すること。
5 負の反力を生ずる箇所(部分)に対する措置を講じること。
1 組立て及び解体は作業手順どおりに行うこと。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 逸走防止装置等の安全装置の作動状態を確認すること。
4 レール基盤の不等沈下、横移動等がないように据付けること。
5 有効な検査証があり、所定の資格者が運転すること。
6 定期自主検査を実施し、その結果を記録すること。
4.3.4
トラベラークレーン
1 つり能力(定格荷重、作業半径)が架設条件に適合していること。
2 クレーンの設置について所定の手続きを行うこと。
3 架設された桁上に設置するときは、クレーンの移動に伴う本体の応力変形を検討すること。
4 解体及び解体のための引戻しの方法を検討すること。
5 負の反力を生ずる箇所(部分)に対する措置を講じること。
1 組立て及び解体は作業手順どおりに行うこと。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 逸走防止装置等の安全装置の作動状態を確認すること。
4 レール基盤の不等沈下、横移動等がないように据付けること。
5 有効な検査証があり、所定の資格者が運転すること。
6 定期自主検査を実施し、その結果を記録すること。
4.3.5
ケーブルクレーン
1 つり上げ能力及びつりしろが架設条件に適合していること。
2 クレーンの設置について所定の手続きを行うこと。
3 塔基部及びアンカーの設置箇所の地質及び地耐力を検討すること。
4 クレーン鉄塔がケーブルエレクション等の鉄塔を兼ねるときは、鉄塔本体、基礎、アンカー等については、つり下げ設備としての要素を考慮すること。
1 組立て及び解体は作業手順どおりに行うこと。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 アースアンカーは引抜き耐力試験を行うこと。
4 有効な検査証があり、所定の資格者が運転すること。
4.3.6
架設桁クレーン(架設桁上に巻上げ装置を乗せて縦取りを行うとき、当該架設桁はクレーンの一部とみなされる。)
1 クレーンの製造許可を得た事業場で製造された架設桁を使用すること。
2 クレーンの設置について所定の手続きを行うこと。
3 その他(「4.3.11架設桁」参照)
 
4.3.7
ベント
1 基礎は地耐力を検討し、それに応じた型式で必要な支持力を得るようにすること。
(イ) 枕木、鉄板基礎…支持面積等
(ロ) コンクリート基礎…支持面積、厚さ等
(ハ) 杭基礎…根入れ長さ、本数等
2 十分な耐力及び安定を有する構造とすること。
3 必要に応じ、送出し又は横取りによる水平力及び曲線桁等の偏荷重を考慮すること。
4 道路等に設置するときは、車両等の衝突防止用の表示を行うこと。
5 適切な昇降設備を設けること。
1 流水及び土砂崩壊に対する配慮をすること。
2 杭基礎は、杭の打止めを確認すること。
3 部材に変形等の欠陥がないこと。
4 組立て及び解体は、作業基準に従って施工すること。
5 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
4.3.8
鉄 塔
1 鉄塔に作用する架設荷重を検討すること。
2 基礎構造は、必要な支持力が得られること。
3 鉄塔の構造及び耐力が十分であること。
4 ケーブルエレクション等の鉄塔がケーブルクレーンの鉄塔として使用されるときは、当該鉄塔の本体、基礎等についてはクレーンとしての要素を考慮すること。
5 適切な昇降設備を設けること。
1 土砂崩壊に対する配慮をすること。
2 杭基礎の場合には、支持力を確認すること。
3 組立て及び解体は、作業基準に従って施工すること。
4 仮控えワイヤロープの取り付け及び根がらみをすること。
5 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
6 建上げ後の仮控えワイヤロープの撤去を確認すること。
7 部材に変形等の欠陥がないこと。
8 エレクターを使用するときには、鉄塔への固定方法が確実で、かつ、適当なせり上げ装置を有すること。
4.3.9
ケーブルエレクション設備(直づり)
1 コンクリートアンカー及び橋台又は橋脚をアンカーとして使用するときは、浮上り、転倒及びすべりに対する安定を検討すること。(地下水のあるときは、浮力を考慮すること。)
2 コンクリートアンカーのアンカー金具は、その耐力及び付着力を検討すること。
3 橋脚にワイヤロープ等を巻付けて使用するときは、その材料の耐力を検討すること。
4 アースアンカーの場合には、地質を検討し、十分な耐力を得るようにすること。
5 アースアンカーの場合には、荷重試験を計画すること。
6 アンカーをケーブルクレーン等他の目的と併用するときは、その荷重を考慮すること。
7 主索及び控え索は十分な耐力を有すること。
8 主索及び控え索には適当な調整装置を設置すること。
9 つり索及びつり桁は十分な耐力を有すること。
10 つり索及びつり桁には適当な調整装置を設置すること。
1 アンカーを斜面に設置するときは、安全な足場及び通路を設けること。
2 コンクリートアンカーのアンカー金具は、位置及び方向を確認して据付けること。
3 橋脚にワイヤロープ等を巻付けて使用するときは、やはら等のずれ止めを取付けること。
4 仮設備、機材の各取付け部を確実に結合するとともに緩み止め、外れ止め等を取付けること。
5 主索、つり索等の組立て手順を検討すること。
6 組立て時のサグを確認すること。
7 主索、控え索又はつり索のずれ等の変状が確認できるようにすること。
8 組立て時の足場、親綱等を考慮すること。
9 アンカーが移動していないことを確認すること。
4.3.10
ケーブルエレクション設備(斜づり)
1 コンクリートアンカー及び橋台又は橋脚をアンカーとして使用するときは、浮上り、転倒及びすべりに対する安定を検討すること。(地下水のあるときは、浮力を考慮すること。)
2 コンクリートアンカーのアンカー金具は、その耐力及び付着力を検討すること。
3 橋脚にワイヤロープ等を巻付けて使用するときは、その材料の耐力を検討すること。
4 アースアンカーの場合には、地質を検討し、十分な耐力を得るようにすること。
5 アースアンカーの場合には、荷重試験を計画すること。
6 アンカーをケーブルクレーン等他の目的と併用するときは、その荷重を考慮すること。
7 斜づり索及び控え索は十分な耐力を有すること。
8 斜づり索及び控え索には適当な調整装置を設置すること。
1 アンカーを斜面に設置するときは、安全な足場及び通路を設けること。
2 コンクリートアンカーのアンカー金具は、位置及び方向を確認して据付けること。
3 橋脚にワイヤロープ等を巻付けて使用するときは、やはら等のずれ止めを取付けること。
4 仮設備、機材の各取付け部を確実に結合するとともに、緩み止め、外れ止め等の取付けを行うこと。
5 斜づり索及び控え索の取付け及び盛替えの手順を検討すること。
6 斜づり索又は控え索のずれ等の変状が確認できるようにすること。
7 組立て時の足場、親綱等を考慮すること。
8 アンカーが移動していないことを確認すること。
4.3.11
架設桁(4.3.6架設桁クレーンに該当しない場合)
1 必要な荷重条件(水平力を含む。)等を考慮すること。
2 架設中の各段階の架設桁における応力及び変形を検討すること。
3 架設桁の支持点の局部座屈を検討すること。
4 設置時における架設桁の応力、変形及び継手耐力を検討すること。
5 架設桁の組立て過程における横倒れ座屈を検討すること。
6 架設桁の使用時及び仮固定時の固定方法を検討すること。
7 架設桁の長手方向に安全な通路を設置すること。
1 作業手順を検討すること。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
4 架設桁を移動するときには、逸走防止の措置を講じること。
4.3.12
手延機、連結構
1 架設中の各段階における手延機及び連結構の応力、変形及び継手耐力を検討すること。
2 架設中の各段階における支持点(ローラー又は送出し装置)反力による局部座屈を検討すること。
3 組立て過程における横倒れ座屈を検討すること。
1 作業手順を検討すること。
2 部材に変形等の欠陥がないこと。
3 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
4.3.13
台 車
1 十分な耐力及び適切な構造を有すること。
2 複数の台車で荷重分担に受梁等を使用するときは、構造及び耐力を検討すること。
3 自走台車の場合には、制動能力を検討すること。
4 けん引力及び逸走防止力を検討し、ウインチ等適当な駆動装置及び制動方法を検討すること。
1 レールゲージを確認すること。
4.3.14
ローラー又は送出し装置
1 十分な耐力及び適切な構造を有すること。
2 盛替え及び方向修正が容易であること。
3 けん引力及び逸走防止力を検討し、ウインチ等適当な駆動装置及び制動方法を検討すること。
1 ローラー又は送出し装置の設置方向を確認すること。
2 ローラー又は送出し装置の固定状態を確認すること。
4.3.15
軌条又は軌条桁
1 必要な荷重条件(水平力を含む。)等を考慮すること。
2 架設中の各段階における軌条又は軌条桁の応力及び変形を検討すること。
3 軌条桁の支持点の局部座屈を検討すること。
4 設置時における軌条桁の応力、変形及び継手耐力を検討すること。
5 軌条桁の組立て過程における横倒れ座屈を検討すること。
6 自走台車用の軌条の勾配は5%以下とすること。
7 軌条桁の長手方向に安全な通路を設置すること。
1 曲がり、ねじれ及び目違いがないこと。
2 歯止め設備及び端部ストッパーを有すること。
3 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
4.3.16
横取り設備
1 十分な耐力を有すること。
2 けん引力及び逸走防止力を検討し、チルホール等適当な駆動装置及びおしみの方法を検討すること。
1 曲がり、ねじれ等がないこと。
2 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
4.3.17
降下設備
1 十分な耐力を有すること。
2 降下装置は能力、ストローク及び盛替え方法が適当であること。
1 ボルト締め等の緊結状態を確認すること。
2 必要に応じ、転倒防止の措置を講じること。
4.3.18
鋼製枕木によるサンドル
1 十分な耐力を有すること。
2 偏荷重又は荷重配分の偏りについて考慮すること。
3 設置場所の地盤、構造物等の支持点の耐力を検討すること。
1 地盤の不当沈下を防止し、サンドルの上面を水平に保つこと。
2 鋼製枕木相互間の滑り止めの措置を講じること。
3 鋼製枕木に変形等の欠陥がないこと。