3 自動制御装置
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
|
3.1 起動装置及び停止装置 |
起動機構及び停止機構 | 表示灯又は聴音によって、プレパージ、点火、消火及びポストパージの順序並びに時間の変化を調べる。 | 順序又は時間が変化していないこと。 |
3.2 火炎検出装置 |
(1)保護ガラス及び遮へいガラス | 汚れ、き裂及び割れの有無を調べる。 | 汚れ、き裂又は割れがないこと。 |
(2)ケース | 手で触れることにより、過熱の有無を調べる。 | 過熱していないこと。 | |
3.3 燃料遮断装置 |
※(1)燃料遮断機構 | 必要に応じて、燃焼中に燃料手動止め弁を閉止する等によって火炎を消失させ、燃料遮断機構の作動状態を調べる。 | 燃料遮断機構が正常に作動すること。 |
(2)電磁弁、電動弁及び液動弁 | 駆動部、グランド部及び取付け部の異常の有無を調べる。 | 異常がないこと。 | |
3.4 油量調節弁、ガス量調節弁及び燃焼空気ダンパ |
弁及び空気ダンパ | 低燃焼位置及び高燃焼位置の異常の有無を調べる。 | 異常がないこと。 |
3.5 連動機構 |
(1)固定ねじ | 緩みの有無を調べる。 | 緩みがないこと。 |
(2)設定部 | 固定した位置の良否を調べる。 | 異常がないこと。 | |
3.6 フロート式・電極式・差圧式の低水位遮断器及び水位調節器 |
(1)連絡配管及び吹出し管 | 詰まり並びに水及び蒸気の漏れの有無を調べる。 | 詰まり又は漏れがないこと。 |
(2)元弁 | 開閉状態を調べる。 | 全開であること。 | |
(3)電気接点 | [1]
さび及び焼損の有無を調べる。 [2] 水銀スイッチについては、水銀の変化及び粒状飛散の有無並びにガラスのひび割れ及び装置の緩みの有無を調べる。 |
[1]
さび又は焼損がないこと。 [2] 水銀に変色又は粒状飛散がなく、ガラスにひび割れ又は緩みがないこと。 |
|
(4)ベローズ | フロート式のものについては、き裂及び腐食の有無を調べる。 | き裂又は腐食がないこと。 | |
※(5)作動機構 | [1]
ボイラー本体の吹出しを行い、徐々に水位を低下させて作動状態を調べる。 [2] 水位を安全低水面まで低下させて作動状態を調べる。 |
[1]
設定の水位で給水が開始されること。 [2] 低水位警報が発せられること。 |
|
3.7 コープス式水位調節器 |
(1)連絡配管及び吹出し管 | 詰まり並びに水及び蒸気の漏れの有無を調べる。 | 詰まり又は漏れがないこと。 |
(2)元弁 | 開閉状態を調べる。 | 全開であること。 | |
3.8 蒸気圧力制限器及び蒸気圧力調節器 |
(1)電機接点 | [1]
水銀スイッチについては、水銀の変色及び粒状飛散の有無並びにガラスのひび割れ及び装着の緩みを調べる。 [2] マイクロスイッチについては、レバーの曲がり及び取付ねじの緩みの有無を調べる。 |
[1]
水銀に変色又は粒状飛散がなく、ガラスにひび割れ又は緩みがないこと。 [2] 曲がり又は緩みがないこと。 |
(2)圧力検出部 | ベローズ、ダイアフラム等のき裂及び腐食の有無を調べる。 | き裂又は腐食がないこと。 | |
※(3)遮断機構 | 蒸気圧力制限器については、必要に応じて、燃焼中に設定圧力を低圧側に移動させた場合における作動状態を調べる。 | 速やかに燃焼が停止し、警報が発せられること。 | |
3.9 温水温度制限器及び温水温度調節器 |
(1)導管 | つぶれ、折損及び封入液体の漏れの有無を調べる。 | つぶれ、損傷又は漏れがないこと。 |
※(2)遮断機構 | 温水温度制限器については、必要に応じて、燃焼中に設定温度を低温側に移動させた場合における作動状態を調べる。 | 速やかに燃焼が停止し、警報が発せられること。 | |
3.10 電気配線 |
電線接続端子部 | [1]
ねじの緩みの有無を調べる。 [2] ほこり、水分等の付着、さび付き及び腐食の有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 [2] ほこり、水分等の付着、さび付き又は腐食がないこと。 |
備考 ※印を付した検査は、当該ボイラーの関係部分の作動を停止し、安全を確認した上で実施すること。