7 電気関係
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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7.1 電動機 |
(1)巻線部分 | [1]
絶縁抵抗を調べる。 [2] 発熱の有無を調べる。 |
[1]
絶縁抵抗値が規定の範囲内であること。 [2] 異常発熱がないこと。 |
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(2)軸受部 | 給油状態を調べる。 | 給油が適正であること。 | ||
(3)スリップリング | 変色、きず及び荒れの有無並びにリード線の接続端子の緩みの有無を調べる。 | 著しい変色、きず、荒れ又は緩みがないこと。 | ||
(4)ブラシ及びピッグテール | [1]
摩耗の有無及び押さえ圧力について調べる。 [2] カーボン粉等の付着の有無及び運転中の接触面の火花の発生の有無を調べる。 [3] ピッグテール締付け部分の緩みの有無を調べる。 |
[1]
著しい摩耗がなく、押さえ圧力が適正であること。 [2] カーボン粉等の著しい付着がなく、火花の発生がないこと。 [3] 緩みがないこと。 |
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7.2 |
7.2.1 配線用遮断機 |
開閉動作部 | [1]
開閉動作の異常の有無を調べる。 [2] モールドの破損の有無を調べる。 |
[1]
取付け部に緩みがなく開閉が円滑に行われること。 [2] 破損していないこと。 |
7.2.2 刃形開閉器 |
(1)接触部 | [1]
荒れの有無を調べる。 [2] ヒンジ及びクリップの接触圧力の適否を調べる。 |
[1]
著しい荒れがないこと。 [2] 接触圧力が適正であること。 |
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(2)ヒューズ | [1]
取付け状態を調べる。 [2] 容量の適否を調べる。 |
[1]
確実に取り付けてあること。 [2] 容量が規定電流に適合していること。 |
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7.2.3 電磁接触器 |
(1)接触子 | [1]
接触面の荒れ及び摩耗の有無を調べる。 [2] 接触子の接触圧力を調べる。 |
[1]
著しい荒れ又は摩耗がないこと。 [2] 接触したときに接触面にすき間がなく、確実に着脱すること。 |
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(2)ばね | 折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 | 折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 | ||
(3)可動鉄心 | [1]
鉄心の吸着面への異物の付着の有無を調べる。 [2] 使用中のうなりの発生の有無及びくまどりコイルの断線の有無を調べる。 [3] ストッパの摩耗及び損傷の有無を調べる。 [4] 開放時の開きすぎの有無を調べる。 |
[1]
異物の付着がないこと。 [2] 異常なうなり又は断線がないこと。 [3] 著しい摩耗又は損傷がないこと。[4] 開きすぎがないこと。 |
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(4)消孤コイル | 締付け部分の緩みの有無を調べる。 | 緩みがないこと。 | ||
(5)アークシュート | [1]
所定の位置にあるか調べる。 [2] 焼損の有無を調べる。 |
[1]
所定の位置にあること。 [2] 著しい焼損がないこと。 |
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(6)取付け部 | 締付け部の緩みの有無を調べる。 | 緩みがないこと。 | ||
7.2.4 継電器 |
(1)ば ね | 折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 | 折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 | |
(2)時限継電器 | 時限を調べる。 | 時限が適正であること。 | ||
(3)ダッシュポット | [1]
油量及び油質が適正であるかを調べる。 [2] ポットの脱落及び油漏れの有無を調べる。 |
[1]
油量及び油質が適正であること。 [2] 脱落又は油漏れがないこと。 |
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(4)接触片 | 接触面の荒れ及び摩耗の有無を調べる。 | 著しい荒れ又は摩耗がないこと。 | ||
(5)操作機構部 (手動可能のもの) | 手動で作動させ、作動状態を調べる。 | 作動が適正であること。 | ||
(6) 操作試験 | 作動状態を調べる。 | 正常に作動すること。 | ||
7.2.5 内部配線 |
締付け状態、腐食、変色、劣化等 | [1]
接続端子の締付け状態を調べる。 [2] 配線及び絶縁物の損傷、汚れ及び劣化の有無を調べる。 [3] 配線引込口の被覆の異常の有無を調べる。 |
[1]
締付けねじの緩み又は脱落がないこと。 [2] 損傷、汚れ又は劣化がないこと。[3] 損傷又は著しい劣化がないこと。 |
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7.2.6 取付けボルト等 |
取付け部分の緩み及び脱落の有無を調べる。 | 緩み又は脱落がないこと。 | ||
7.2.7 感電防止設備 |
感電防止設備の異常の有無を調べる。 | 設備の破損、脱落又は著しい変形がなく、取付けボルトの緩み又は脱落がないこと。 | ||
7.3 コントローラ及び操作用開閉器 |
(1)作動状態 | [1]
作動状態の適否を調べる。 [2] ゼロノッチストッパ及びハンドルロックの作動の適否を調べる。 |
[1]
円滑に作動すること。 [2] ストッパ又はハンドル停止位置でロックが確実に作用すること。 |
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(2)フィンガーチップ及びフィンガーローラ | [1]
接触圧力の適否を調べる。 [2] 締付け部分の緩みの有無を調べる。 [3] フィンガーローラの給油状態を調べる。 |
[1]
接触したときに接触面にすき間がなく、確実に着脱すること。 [2] 緩みがないこと。 [3] 給油が適正であること。 |
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(3)復帰ばね | 折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 | 折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 | ||
(4)軸受及び歯車 | 給油状態を調べる。 | 給油が適正であること。 | ||
(5)接触片及び接触子 | [1]
接触面の荒れ及び摩耗の有無を調べる。 [2] 接触片の接触深さの適否を調べる。 |
[1]
著しい荒れ又は摩耗がないこと。 [2] 十分な接触面を保持していること。 |
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(6)絶縁棒 | き裂、汚損等の異常の有無を調べる。 | き裂、著しい汚損等の異常がないこと。 | ||
(7)作動方向の表示板 | 損傷及び汚れの有無を調べる。 | 損傷又は著しい汚れがなく、表示が鮮明であること。 | ||
(8)電線引込部 | 電線引込口の被覆の異常の有無を調べる。 | 損傷又は著しい劣化がないこと。 | ||
(9)ペンダントスイッチ | [1]
作動状態を調べる。 [2] 損傷及び表示の汚れの有無を調べる。 [3] 金属ケースの場合、ケースと接地線との接続端子の緩みの有無を調べる。 [4] キャプタイヤケーブルに無理な力がかかっていないかを調べる。 [5] ケースカバー及びつり下げ用保護装置の異常の有無を調べる。 |
[1]
作動が適正であること。 [2] 損傷がなく、表示が鮮明であること。 [3] 緩みがないこと。 [4] 無理な力がかかっていないこと。 [5] 破損していないこと。 |
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7.4 抵抗器 |
(1)端 子 | 締付け部分の緩みの有無を調べる。 | 緩みがないこと。 | |
(2)グリッド | [1]
き裂、損傷等異常の有無を調べる。 [2] グリッド相互間の接触の有無を調べる。 [3] 締付け部分の緩みの有無を調べる。 [4] 端子に近い付属配線部分及び絶縁被覆の過熱等による劣化の有無を調べる。 [5] 絶縁物上の粉じん等の堆積の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷等の異常がないこと。 [2] 接触がないこと。 [3] 緩みがないこと。 [4] 劣化がないこと。 [5] 粉じん等が堆積していないこと。 |
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(3)がい子 | 割れ、汚損等の異常の有無を調べる。 | 割れ、著しい破損等の異常がないこと。 | ||
(4)本体取付け部 | 締付け部分の緩みの有無を調べる。 | 緩みがないこと。 | ||
7.5 |
7.5.1 トロリ線及びトロリレール |
(1)トロリ線 | [1]
摩耗、変形及び損傷の有無を調べる。 [2] 緊張装置の作動状態の適否を調べる。 [3] 支持がい子等からのはずれの有無を調べる。 [4] 集電子との接触状態を調べる。 |
[1]
著しい摩耗、変形又は損傷がないこと。 [2] 円滑に作動し、締付けが均一であること。 [3] はずれがないこと。 [4] 接触不良がないこと。 |
(2)トロリレール | [1]
摩耗、変形及び損傷の有無を調べる。 [2] 支持がい子等からのはずれの有無を調べる。 [3] 集電子との接触状態を調べる。 |
[1]
著しい摩耗、変形又は損傷がないこと。 [2] はずれがないこと。 [3] 接触不良がないこと。 |
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(3)支持がい子等 | [1]
脱落及び取付け部分の緩みの有無を調べる。 [2] がい子等の絶縁物の割れ、汚損等の異常の有無を調べる。 |
[1]
脱落又は緩みがないこと。 [2] 割れ、著しい破損等の異常がないこと。 |
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(4)棚、囲い、天蓋等 | [1]
損傷及び変形の有無を調べる。 [2] 感電防止のための設備として適正であるか調べる。 |
[1]
損傷又は著しい変形がないこと。 [2] トロリ線との間隔が十分であること。 |
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(5)絶縁トロリ | 絶縁トロリの接続の異常の有無を調べる。 | 心線、ジョイント及びカバーが確実に接続されていること。 | ||
7.5.2 集電器 |
(1)機構部分 | [1]
摩耗、変形及び損傷の有無を調べる。 [2] 給油状態を調べる。 |
[1]
著しい摩耗、変形又は損傷がないこと。 [2] 給油が適正であること。 |
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(2)ば ね | 折損、変形、腐食及び疲労による劣化の有無を調べる。 | 折損、変形、著しい腐食又は疲労による劣化がないこと。 | ||
(3)リード線 | 素線の切断及び絶縁被覆の損傷の有無を調べる。 | 切断又は損傷がないこと。 | ||
(4)集電子 | 摩耗の有無を調べる。 | 著しい摩耗がないこと。 | ||
(5)がい子 | 割れ、汚損等異常の有無を調べる。 | 割れ、著しい破損等の異常がないこと。 | ||
(6)端子、ボルト及びねじ | 締付け部分の緩み及び脱落の有無を調べる。 | 緩み又は脱落がないこと。 | ||
7.5.3 給電ケーブル |
(1)絶縁被覆 | 損傷の有無を調べる。 | 損傷がないこと。 | |
(2)端子、ねじ及びボルト等 | 締付け部分の緩み及び脱落の有無を調べる。 | 緩み又は脱落がないこと。 | ||
(3)ケーブル及び案内機構 | [1]
ケーブルの伸張する部分の曲がり、ねじれ等による異常及び劣化の有無を調べる。 [2] ケーブル案内機構の作動状態を調べる。 |
[1]
曲がり、ねじれ等による異常又は劣化がないこと。 [2] 円滑に作動すること。 |
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7.6 機内配線 |
露出配線 | [1]
被覆の損傷の有無を調べる。 [2] 張りすぎ、ねじれ、クランプの緩み等の異常の有無を調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 [2] 張りすぎ、ねじれ、クランプの緩み等の異常がないこと。 |
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7.7 照明装置、信号灯等 |
(1)照明装置及び信号灯 | [1]
照明の明るさの適否を調べる。 [2] 端子の締付け部分の緩みの有無を調べる。 [3] 装置の取付け部分の緩みの有無を調べる。 [4] 電球の破損、破損防止用ガードのはずれ等の異常の有無を調べる。 |
[1]
計器及び操作部において、十分な明るさが確保されていること。 [2] 緩みがないこと。 [3] 緩みがないこと。 [4] 破損、はずれ等の異常がないこと。 |
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(2)通話装置 | 通話状態を調べる。 | 通話が確実に行えること。 | ||
7.8 回路の絶縁状態 |
絶縁抵抗 | 配電盤等において、各分岐回路ごとに測定し、異常の有無を調べる。 | 絶縁抵抗値が規定の範囲内であること。 |