2 液圧プレス(平成24年3月30日 自主検査指針公示第1号により廃止)
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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1 機械本体 | (1) 外 見 | [1]
機械全体及び各部の覆い類についてき裂、損傷その他外見上の異常の有無を調べる。 [2] 本体各部、タイロッド、基礎等のボルト及びナットの締付け状態をスパナ等により調べる。 |
[1] き裂、損傷その他外見上の異常がないこと。[2] 適正に締め付けられていること。 |
(2) 潤滑系統 | 給油の状態を調べる。 | 機能が正常で確実に注油されていること。 | |
2 ラム及びその関連装置 | (1) ラム及びシリンダー | [1]
ラム及びシリンダーの外見上の異常の有無を調べる。 [2] パッキンの締め付け状態をスパナ等により調べる。 |
[1]
油漏れ等の原因となる外見上の傷がないこと。 [2] 一様に締め付けられていること。 |
(2) ラム取付け部 | [1]
ラム取付けボルトの締め付け状態をスパナ等により調べる。 [2] ラム取付け板の損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1]
適正に締め付けられていること。 [2] 損傷又は変形がないこと。 |
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(3) スライド | 摺動面、金型取り付け部等の外見上の異常の有無を調べる。 | 摩耗、き裂、損傷その他外見上の異常がなく、かつ、スライドが円滑に作動すること。 | |
(4) 位置検出装置及び取付け部 | [1]
破損、変形、取付け状態その他外見上の異常の有無を調べる。 [2] 作動状態を調べる。 |
[1]
破損、変形、緩み、その他外見上の異常がないこと。 [2] 正常な作動すること。 |
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(5) 安全ブロック及び機械式自動落下防止装置 | [1]
外見上の異常の有無を調べる。 [2] インターロック機構の異常の有無を調べる。 |
[1]
破損、変形、取付けボルトの緩み、チェーンの損傷その他外見上の異常がないこと。 [2] 確実にインターロックされること。 |
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3 油圧系統 | (1) 油圧ポンプ | [1]
油圧ポンプを運転し、音、振動、発熱及び軸振れについて調べる。 [2] 電動機と油圧ポンプとの軸継手を回転方向に動かし、結合キーのがたを調べる。 |
[1] 正常な状態であること。 [2] がたがないこと。 |
(2) 油圧配管 | 油漏れの有無を調べる。 | 油漏れがないこと。 | |
(3) 圧力調整弁及び圧力計 | 設定圧力を変化させ、圧力の変化をみる。 | [1]
圧力の変化が円滑であること。 [2] 圧力を0にしたとき圧力計が0を表示すること。 |
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(4) 電磁弁及び主操作弁 | [1]
機械を運転し、作動状態を調べる。 [2] [1]で異常があれば、加圧ラムを操作する主操作弁を分解し、ばね及びばね受け座の損傷及びへたりの有無を調べる。 |
[1] 正常な状態であること。 [2] 損傷又はへたりがないこと。 |
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(5) 油圧式自重落下防止装置 | スライドの上限で停止させ、落下状態を調べる。 | 著しい落下量がないこと。 | |
(6) 油面計及び作動油 | [1]
油面計の著しい汚れ及び損傷の有無を調べる。 [2] 油量を油面計により調べる。 [3] 油を取り出して、異常の有無を調べる。 |
[1]
著しい汚れ又は損傷がないこと。 [2] 油量が適正であること。 [3] 異物の混入、あわ立ち、乳化、変色又は著しい汚れがないこと。 |
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(7) その他の機器 | 油濡れの有無を調べる。 | 油漏れがないこと。 | |
4 一行程一停止機構、急停止機構、及び非常停止装置 | (1) 一行程一停止機構 | 主電動機を起動した後、押しボタン等を押し続け、又はフートスイッチ等を踏み続けて作動状態を数回調べる。 | 確実に一行程で上限位置に停止させる。 |
(2) 急停止機構 | 運転中に、押しボタン等から手を離し、又は手で光線をしゃ断して急停止機構を作動させ、慣性下降値をスケールにより、最大停止時間を測定可能な装置により、それぞれ測定する。 | メーカーが指定する慣性下降値及び最大停止時間以内で確実に急停止すること。 | |
(3) 非常停止装置 | [1]
非常停止ボタンの損傷の有無を調べる。 [2] 運転中に非常停止ボタンを押し、作動状態を数回調べる。 |
[1] 損傷がないこと。 [2] 確実に急停止すること。 スライドを始動の状態に戻した後でなければ、スライドが作動しないこと。 |
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5 電気系統 | (1) 配 線 | [1]
劣化及び損傷の有無を調べる。 [2] 接地線の取付け状態を調べる。 |
[1] 劣化又は損傷がないこと。 [2] 確実に取り付けられていること。 |
(2) 切替えキースイッチ | [1]
キースイッチのがた及びせりの有無を調べる。 [2] キースイッチを各切替位置にセットし、運転状態を数回調べる。 |
[1] がた又はせりがないこと。 [2] スイッチの切替えにより、機械が各切替え位置において明示されている動作をすること。 |
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(3) 電動機 | [1]
き裂、損傷、汚れその他外見上の異常の有無を調べる。 [2] 電動機を運転し、異音及び振動の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷、汚れその他外見上の異常がないこと。 [2] 異音又は振動がないこと。 |
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(4) 表示ランプ | 電源を入れて運転可能な状態にし、表示ランプの表示を調べる。 | 正常な状態であること。 | |
(5) リミットスイッチ | [1]
摩耗、き裂、損傷、汚れその他外見上の異常の有無を調べる。 [2] 主電動機を停止した状態で、リミットスイッチを手で動かして損傷及びがたの有無を調べる。 |
[1]
摩耗、き裂、損傷、汚れその他外見上の異常がないこと。 [2] 損傷又はがたがないこと。 |
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(6) リレー(継電器) | [1]
接点の変色及び焼損の有無を調べる。 [2] 機械を運転し、リレーの作動状態を調べる。 |
[1]
著しい変色又は焼損がないこと。 [2] 接点が確実に作動し、異常な振動がないこと。 |
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(7) 配電盤、制御盤、操作盤及びターミナルボックス | [1]
覆い、とびら等を開き、内部における油、ごみ等の異物の混入の有無を調べる。 [2] 端子の緩み及び焼損の有無を調べる。 |
[1] 異物の混入がないこと。 [2] 緩み又は著しい焼損がないこと。 |
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(8) 各部品の取付け部分 | [1]
小ねじの脱落、緩み等の有無をねじ回し等により調べる。 [2] 防振装置の異常の有無を調べる。 |
[1]
適正に締め付けられていること。 [2] ばね、ゴム等の防振材の緩み、変形、劣化等がないこと。 |
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(9) その他の電気部品 | [1]
ヒューズ、サーマルリレー等の定格を調べる。 [2] 摩耗、損傷、汚れその他の外見上の異常がないこと。 |
[1]
メーカーが指定する定格であること。 [2] 摩耗、損傷、汚れその他の外見上の異常がないこと。 |
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6 ダイクッション及びその附属機器 | (1) ボルト及びナット | 各部のボルト及びナットの緩みをスパナ等により調べる。 | 適正に締め付けられていること。 |
(2) ダイクッション並びにその附属機器及び配管 | [1]
空気漏れ及び油漏れの有無を調べる。 [2] 機能及び作動状態を調べる。 |
[1]
空気漏れ又は油漏れがないこと。 [2] 正常な作動をすること。 |