(平成25年7月1日 自主検査指針公示第19号により廃止) 6.1 コンクリートポンプ車
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
||
6.1.1 原動機 |
ディーゼルエンジン | 共通事項1.1.1 ディーゼルエンジンの検査方法及び判定基準を適用すること。 | ||
6.1.2 動力伝達装置 6.1.3 走行装置 6.1.4 操縦装置 6.1.5 制動装置 |
下部走行体 (トラック式) |
共通事項1.5 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 | ||
6.1.6 作業装置 |
(1) |
a ブーム | [1]
全伸長させて全体の曲がり及び長手方向のねじれの有無を調べる。 [2] 打こん及び局部的なへこみ並びに溶接部のき裂及び損傷の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
[1]
全長にわたって上下又は左右に大きい曲がりがなく、著しいねじれがないこと。 [2] 著しい打こん又はへこみがなく、き裂又は損傷がないこと。 |
b リンク、ピン及び抜け止めボルト | [1]
き裂及び損傷の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 [2] 屈伸及び旋回させて各連結のがたの有無を調べる。 [3] ピンの抜け止めボルトの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は損傷がないこと。 [2] 著しいがたがないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 |
||
c ホースガイド | き裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
き裂又は著しい変形がないこと。 | ||
(2) |
a ポンプ本体 | [1]
操作スイッチ又はレバーを操作し、ポンプの作動状態を調べる。 [2] コンクリートピストン、吸入吐出弁又はローターを作動させ、ストローク数又はローターの回転数を調べる。 [3] き裂及び損傷の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 [4] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] メーカーの指定する基準値内であること。 [3] き裂又は損傷がないこと。 [4] 緩み又は脱落がないこと。 |
|
b 真空ポンプ | [1]
作動させて真空度を調べる。 [2] ベルトのたわみを調べる。 [3] ベルトの損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 [2] メーカーの指定する基準値内であること。 [3] 損傷又は著しい摩耗がないこと。 |
||
c 自動給油装置 | 作動の適否を調べる。 | 正常に作動すること。 | ||
d ホッパー及びかくはん装置 | [1]
かくはん装置を作動させ、正転、逆転時の異常の有無を調べる。 [2] かくはん羽根の回転速度を調べる。 [3] ホッパー、スクリーン及び羽根のき裂、損傷及び変形の有無を調べる。 [4] 駆動チェーンのたるみを調べる。 [5] チェーンカバーの変形の有無並びに取付け状態を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] メーカーの指定する基準値内であること。 [3] き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 [4] メーカーの指定する基準値内であること。 [5] 著しい変形がなく、取付けが適正であること。 |
||
e 輸送管、ホース及び継手 | [1] き裂及び変形の有無を調べる。[2] クランプの緩み又は脱落の有無を調べる。 | [1] き裂又は著しい変形がないこと。[2] 緩み又は脱落がないこと。 | ||
(3) |
a 水ポンプ | [1]
作動させて異音等の異常の有無を調べる。 [2] 吐出圧力を調べる。 [3] 水漏れの有無を調べる。 |
[1]
異音等がなく、正常に作動すること。 [2] メーカーの指定する基準値内であること。 [3] 著しい水漏れがないこと。 |
|
b エアコンプレッサー | [1]
作動させて異常振動及び異音の有無を調べる。 [2] コンプレッサー及び周辺機器各部からのエア漏れ及び油漏れの有無を調べる。 [3] エアタンク等のドレーンコックを開いて水がたまっていないかを調べる。 [4] アンローダ機能の適否を調べる。 |
[1]
異常振動又は異音がないこと。 [2] エア漏れ又は油漏れがないこと。 [3] 水がたまっていないこと。 [4] 上限規定圧力で無負荷運転になり、下限規定圧力で負荷運転になること。 |
||
c 洗浄用詰物の受け管 | き裂及び変形の有無を調べる。 | き裂又は著しい変形がないこと。 | ||
d ホース及び配管類 | [1]
き裂、損傷及び老化の有無を調べる。 [2] 継手部の緩み、水漏れ及びエア漏れの有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は老化がないこと。 [2] 緩み、水漏れ又はエア漏れがないこと。 |
||
6.1.7 油圧装置 |
(1) 作動油タンク | 共通事項1.2 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 | ||
(2) フィルター | 〃 |
|||
(3) 配管 (ホース類、高圧配管) |
〃 |
|||
(4) 油圧ポンプ | 〃 |
|||
(5)
油圧モーター ・コンクリート ポンプ用 ・かくはん機用 ・旋回用 |
〃 |
|||
(6)
油圧シリンダー ・コンクリート圧送用 ・バルブ切換用 ・ブーム屈伸用 ・アウトリガー用 |
〃 |
|||
(7) 方向制御弁 | 〃 |
|||
(8) 電磁弁 | 〃 |
|||
(9) 圧力制御弁 | 〃 |
|||
(10) 流量制御弁 | 共通事項1.2 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 | |||
(11) 逆止め弁 | 〃 |
|||
(12) オイルクーラー | 〃 |
|||
(13) アキュムレーター | 〃 |
|||
(14) 回転継手 | 〃 |
|||
6.1.8 操作装置 |
(1) 操作レバー 回転制御レバー 吐出量調整レバー かくはん装置操作レバー アウトリガーレバー ブーム手動レバー |
[1]
レバーを操作し、操作力及び遊びを調べる。 [2] ロック作動時の異常の有無を調べる。 |
[1]
操作力が適正で、著しい遊びがないこと。 [2] 正常に作動すること。 |
|
(2)
操作パネルスイッチ (リモコンスイッチ) |
[1]
各スイッチを操作し、各装置の作動の適否を調べる。 [2] 取付け部の緩みの有無を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] 緩みがないこと。 |
||
6.1.9 安全装置 6.1.10 車体関係等 |
(1) |
a ターンテーブル | き裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
き裂又は著しい変形がないこと。 |
b 旋回ベアリング及び旋回ギヤ | [1]
緩旋回させて引っ掛かり及び異音の有無を調べる。 [2] 旋回ギヤのき裂及び摩耗の有無を調べる。 [3] 取付けボルトの緩み、折損及び脱落の有無を調べる。 [4] ベアリングシールの損傷の有無を調べる。 |
[1]
円滑に旋回し、異音がないこと。[2]
き裂又は著しい摩耗がないこと。[3]
緩み、折損又は脱落がないこと。 メーカーの指定する定期交換が行われていること。 [4] 損傷がないこと。 |
||
c 旋回減速機 | [1]
旋回中の異音及び異常発熱の有無を調べる。 [2] ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 [3] ケースからの油漏れの有無を調べる。 [4] 取付けボルトの緩みの有無を調べる。 [5] 旋回中に旋回ブレーキを作動させ、効き具合を調べる。 |
[1]
異音又は異常発熱がないこと。 [2] 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 [3] 油漏れがないこと。 [4] 緩みがないこと。 [5] 正常であること。 |
||
(2) |
a サブフレーム (旋回ベアリング架台) |
[1]
き裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 |
|
b ブーム受台 | [1]
き裂及び変形の有無を調べる。 [2] 緩衝ゴムの損傷及び脱落の有無を調べる。 [3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 [2] 著しい損傷又は脱落がないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 |
||
(3) |
a ビーム、ビームボックス及びフロート | [1]
ビームを伸縮させ、引っ掛かり等の異常の有無を調べる。 [2] き裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
[1]
円滑に作動すること。 [2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
|
b ロック及びロックピン | [1]
ロック作動時の異常の有無を調べる。 [2] ピンの変形及びチェーンの損傷の有無を調べる。 |
[1]
正常に作動すること。 [2] 変形又は損傷がないこと。 |
||
(4) 昇降設備及び滑り止め | [1]
き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 |
||
(5) 表示板 | 構造規格に規定された表示板その他の注意・指定銘板等の損傷の有無及び取付け状態を調べる。 | 損傷がなく、適正に取付けられていること。 | ||
(6) 表示灯及び作業灯 | [1]
各スイッチ類を操作し、作動の適否及び取付け状態を調べる。 [2] 各灯火類のレンズの破損や水等の浸入の有無を調べる。 |
[1]
正常に作動し、適正に取付けられていること。 [2] 破損又は水等の浸入がないこと。 |
||
(7) 計器類 ・圧力計 ・真空計 ・温度計 ・回転計 等 |
作業装置を作動させ、各計器の作動状態を調べる。 | 正常に作動すること。 | ||
(8) 下部走行体 (トラック式) |
共通事項1.5 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 | |||
(9) 給油脂 [全 体] |
[1]
各部の給油脂状態を調べる。 [2] 自動給油脂装置の作動の適否を調べる。 |
[1]
給油脂が十分であること。 [2] 正常に作動すること。 |
||
6.1.11 総合テスト |
走行、旋回及び作業テストを行い、機能を調べる。 | 各装置が正常に作動し、異常振動、異音又は異常発熱がないこと。 |