(平成25年7月1日 自主検査指針公示第19号により廃止) 4.9 建柱車
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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4.9.1 原動機 |
ディーゼルエンジン | 共通事項1.1.1 ディーゼルエンジンの検査方法及び判定基準を適用すること。 | |||
4.9.2 動力伝達装置 4.9.3 走行装置 4.9.4 操縦装置 4.9.5 制動装置 |
下部走行体 (トラック式) |
共通事項1.5 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 | |||
4.9.6 作業装置 |
(1) |
a オーガーサポート | [1]
き裂及び変形の有無を調べる。 [2] ジブとオーガーサポートとのがた及びスライダーの摩耗の有無を調べる。 [3] オーガー自動スライド装置のスプリングのへたりの有無並びに作動状態を調べる。 [4] スライダー取付けボルトの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 [2] 上下、左右に著しいがたがなく、スライダーの摩耗がないこと。 [3] へたりがなく、正常に作動すること。 [4] 緩み又は脱落がないこと。 |
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b アーム | [1]
き裂及び変形の有無を調べる。 [2] ピン及びブシュの摩耗の有無を調べる。 [3] ピン取付けナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂及び著しい変形がないこと。 [2] 著しい摩耗がないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 |
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c オーガー減速機 | [1]
無負荷状態で作動させて異音の有無を調べる。 [2] ボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 [3] ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 [4] ケース及び出力軸からの油漏れの有無を調べる。 [5] サポート(モーターケース)のき裂及び変形の有無を調べる。 [6] サポートのボルトの緩みの有無を調べる。 |
[1] 異音がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 [3] 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 [4] 油漏れがないこと。 [5] き裂又は著しい変形がないこと。 [6] 緩みがないこと。 |
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d オーガースクリュー | [1]
スクリューパイプ及びオーガーブレード(羽根)の損傷、曲がり及び摩耗の有無を調べる。 [2] 伸縮用シャフトの伸縮状態を調べる。 [3] 固定ピンの損傷及び変形の有無並びにロック状態を調べる。 [4] スクリュー取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 [5] スクリューストッパーの損傷の有無を調べる。 |
[1]
著しい損傷、曲がり又は摩耗がないこと。 [2] 適正であること。 [3] 損傷又は変形がなく、ロック状態が適正であること。 [4] 緩み又は脱落がないこと。 [5] 損傷がないこと。 |
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e オーガーヘッド | [1]
損傷、曲がり及び摩耗の有無を調べる。 [2] カッター(つめ)の損傷の有無を調べる。 [3] カッター取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
著しい損傷、曲がり又は摩耗がないこと。 [2] 著しい損傷がないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 |
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f 格納装置 | [1]
ステーのき裂及び開きの有無を調べる。 [2] カムの摩耗の有無及び作動状態を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい開きがないこと。 [2] 著しい摩耗がなく、作動が適正であること。 |
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g 巻過ぎ防止装置 | [1] 作動の適否を調べる。 [2] 油漏れの有無を調べる。 [3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 [2] 油漏れがないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 |
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h 送油ガイド | [1]
ジブを伸縮させ、作動状態を調べる。 [2] ケース、帯板及びシーブの損傷の有無を調べる。 [3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 [2] 著しい損傷がないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 |
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i ウインチ装置 | [1]
作動させて異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 [2] 最大定格荷重の荷をつり、ブレーキの効き具合を調べる。 [3] ドラムのき裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 [4] ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 [5] ケースからの油漏れの有無を調べる。 [6] 取付け状態の適否を調べる。 |
[1]
異常振動、異音又は異常発熱がないこと。 [2] 効きが正常であること。 [3] き裂、著しい変形又は摩耗がないこと。 [4] 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 [5] 油漏れがないこと。 [6] 適正であること。 |
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j |
イ ワイヤガード | [1]
ジブを伸縮させ、各ワイヤガード間の干渉の有無を調べる。 [2] ガイド及びスライダーの損傷及び摩耗の有無並びに取付けの適否を調べる。 |
[1] 干渉がないこと。 [2] 著しい損傷又は摩耗がなく、取付けが適正であること。 |
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ロ フック平行移動装置 | ジブを伸縮させ、ジブ先端とつりフックとの間隔を調べる。 | 間隔が常に一定であること。 | |||
(2) ジブ | 共通事項1.7 ジブの該当項目(ボックス構造ジブ関係)の検査方法及び判定基準を適用すること。 | ||||
(3) ワイヤロープ | 共通事項1.9 ワイヤロープの検査方法及び判定基準を適用すること。 | ||||
4.9.7 油圧装置 |
(1) 作動油タンク | 共通事項1.2 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 | |||
(2) フィルター | 〃 |
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(3) 配管 (ホース類、高圧パイプ) |
〃 |
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(4) 油圧ポンプ | 〃 |
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(5) 油圧モーター | 〃 |
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(6) 油圧シリンダー | 〃 |
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(7) 方向制御弁 | 〃 |
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(8) 圧力制御弁 | 〃 |
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(9) 逆止め弁 | 〃 |
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(10) 回転継手 | 〃 |
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4.9.8 操作装置 |
レバー、ペダル及びハンドル | レバー等を操作し、ストロークの適否及びがたの有無を調べる。 | ストロークが適正で、著しいがたがないこと。 | ||
4.9.9 安全装置 4.9.10 車体関係等 |
(1) |
a ターンテーブル | き裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
き裂又は著しい変形がないこと。 | |
b 旋回ベアリング及び旋回ギヤ | [1]
緩旋回させて引っ掛かり及び異音の有無を調べる。 [2] 旋回ギヤのき裂及び摩耗の有無を調べる。 [3] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 [4] ベアリングシールの損傷の有無を調べる。 |
[1]
円滑に旋回し、異音がないこと。 [2] き裂又は著しい摩耗がないこと。 [3] 緩み又は脱落がないこと。 [4] 損傷がないこと。 |
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c 旋回減速機 | [1]
旋回中の異音及び異常発熱の有無を調べる。 [2] ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 [3] ケースからの油漏れの有無を調べる。 [4] 取付けボルトの緩みの有無を調べる。 |
[1]
異音又は異常発熱がないこと。 [2] 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 [3] 油漏れがないこと。 [4] 緩みがないこと。 |
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(2) |
a サブフレーム ・操作架台を含む。 |
[1]
フレームのき裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 |
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b ジブ受け及びポール受け | [1]
き裂及び変形の有無を調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 |
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(3) レバーロック及びペダルロック | ロックの効き具合並びに損傷及び変形の有無を調べる。 | 効きが正常で、損傷又は変形がないこと。 | |||
(4) |
a ビーム、ビームボックス及びフロート | [1]
ビームを伸縮させ、引っ掛かり等の異常の有無を調べる。 [2] き裂及び変形の有無を調べる。 き裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
[1] 円滑に作動すること。 [2] き裂又は著しい変形がないこと。 |
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b ロック及びロックピン | [1]
ロックの作動の適否を調べる。 [2] ピンの変形及びチェーンの損傷の有無を調べる。 |
[1] 正常に作動すること。 [2] 変形又は損傷がないこと。 |
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(5) 座 席 | [1]
き裂及び変形の有無を調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は著しい変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 |
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(6) 昇降設備又は滑り止め | [1]
き裂、損傷及び変形の有無を調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 |
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(7) 表示板 | 構造規格に規定された表示板その他の注意・指示銘板等の損傷の有無及び取付け状態を調べる。 | 損傷がなく、適正に取付けられていること。 | |||
(8) 下部走行体 (トラック式) |
共通事項1.5 下部走行体(トラック式)の検査方法及び判定基準を適用すること。 | ||||
(9) 給油脂 〔全 体〕 | [1]
各部の給油脂状態を調べる。 [2] 自動給油脂装置の作動の適否を調べる。 |
[1] 給油脂が十分であること。 [2] 正常に作動すること。 |
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4.9.11 総合テスト |
走行、旋回及び作業テストを行い、機能を調べる。 | 各装置が正常に作動し、異常振動、異音又は異常発熱がないこと。 |