(平成25年7月1日 自主検査指針公示第19号により廃止) 1.1 原動機
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
||
1.1.1 ディーゼルエンジン |
(1)本体 |
a 始動性 | [1]
エンジンのかかり具合及び異音の有無を調べる。 [2] 予熱栓がある場合は、作動の適否を調べる。 |
[1]
始動が容易で、異音がないこと。 [2] 正常に作動すること。 |
b 回転の状態 | [1]
アイドリング時及び無負荷最高回転時の回転数を調べる。 [2] エンジンを加速したとき、,アクセルペダル又はレバーの引っ掛かり,エンジン停止及びノッキングの有無を調べる。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であり,回転が円滑であること。 [2] ペダル等の引っ掛かりがなく,エンジン停止又はノッキングがないこと。 |
||
c 排気の状態 | [1]
エンジンを十分に暖機した状態で,アイドリング時から高速回転時までの排気色及び排気音の異常の有無を調べる。 [2] 排気管、マフラー等からのガス漏れの有無を調べる。 |
[1]
排気色及び排気音が正常であること。 [2] ガス漏れがないこと。 |
||
d エアクリーナー | [1]
ケースのき裂、変形及びふた部、接続管等の緩みの有無を調べる。 [2] エレメントの汚れ及び損傷の有無を調べる。 [3] 油量及び油の汚れの有無を調べる。 [オイルバス式] |
[1]
ケースのき裂、変形又はふた、接続管等に緩みがないこと。 [2] 著しい汚れ又は損傷がないこと。 [3] 油量がメーカーの指定する基準値内であり、著しい汚れがないこと。 |
||
e 締付け | シリンダーヘッド及びマニホールドの締付け部のボルト及びナットの緩みの有無を調べる。 ただし、これらの部分からガス漏れ又は水漏れが認められない場合は、この検査を省略してもよい。 |
緩みがないこと。 | ||
f 弁すき間 | 弁すき間を調べる。 ただし、弁すき間の異常による異音がなく、エンジンが円滑に回転している場合は、この検査を省略してもよい。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 | ||
g 圧縮圧力 | 圧縮圧力を調べる。 ただし、アイドリング時及び加速時の回転状態並びに排気の状態に異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 | ||
h 過給機 | [1]
アイドリング時から高速回転時までの異常振動及び異音の有無を調べる。 [2] 本体及び吸排気管接続部等からのガス漏れの有無を調べる。 |
[1]
異常振動又は異音がないこと。 [2] ガス漏れがないこと。 |
||
i エンジンマウント | [1]
ブラケットのき裂及び変形の有無を調べる。 [2] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 [3] 防振ゴムの損傷及び劣化の有無を調べる。 |
[1]
き裂又は変形がないこと。 [2] 緩み又は脱落がないこと。 [3] 損傷又は劣化がないこと。 |
||
(2) 潤滑装置 | [1]
オイルパン内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 [2] ヘッドカバー、オイルパン、パイプ等からの油漏れの有無を調べる。 [3] エレメントの汚れ及び損傷の有無を調べる。 ただし、カートリッジ式でメーカー指定の時間管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。 |
[1]
油量が適正で、著しい汚れがないこと。 [2] 著しい油漏れがないこと。 [3] 著しい汚れ又は損傷がないこと。 |
||
(3) 燃料装置 | [1]
燃料タンク、噴射ポンプ、ホース、パイプ等からの燃料漏れの有無を調べる。 [2] 燃料ホースの損傷及び老化の有無を調べる。 [3] 燃料フィルターエレメントの汚れ及び目詰まりの有無を調べる。 ただし、カートリッジ式のものは、この検査を省略してもよい。 [4] 噴射ノズルの噴射圧力及び噴霧状態の異常の有無を調べる。 ただし、アイドリング時及び加速時の回転状態並びに排気の状態に異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
[1]
燃料漏れがないこと。 [2] 損傷又は老化がないこと。 [3] 著しい汚れ又は目詰まりがないこと。 [4] 噴射圧力がメーカーの指定する基準値内であり、噴霧が正常であること。 |
||
(4) 冷却装置 | [1]
冷却水の量及び汚れの有無を調べる。 [2] ラジエーター、エンジン本体、ウォーターポンプ、ホース等からの水漏れの有無及びラジエーターのフィンの目詰まりの有無を調べる。 [3] ホースの損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 [4] ラジエーターキャップのバルブ機能の適否を調べる。 [5] ラジエーターキャップのバルブシート面の損傷の有無を調べる。 [6] ファンベルトのたわみを調べる。 [7] ベルトの摩耗及び損傷の有無を調べる。 [8] 冷却ファン、カバー、ダクト等のき裂、損傷及び変形の有無を調べる。 [9] 冷却ファン、カバー等の各取付けボルト及びナットの緩みの有無を調べる。 |
[1]
水量が適正で、著しい汚れがないこと。 [2] 水漏れ又は目詰まりがないこと。 [3] 損傷、ひび割れ又は老化がないこと。 [4] 正常に機能すること。 [5] 損傷がないこと。 [6] メーカーの指定する基準値内であること。 [7] 著しい摩耗又は損傷がないこと。 [8] き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 [9] 緩みがないこと。 |
||
(5)電気装置 |
a 充電装置 | 電流計及び充電表示灯によって機能の適否を調べる。 | 正常に機能すること。 | |
b バッテリー | [1]
電解液の量を調べる。 [2] 端子部の緩み及び腐食の有無を調べる。 |
[1]
規程範囲内であること。 [2] 緩み又は著しい腐食がないこと。 |
||
c 配線 | [1]
接続部の緩みの有無を調べる。 [2] 損傷の有無を調べる。 |
[1] 緩みがないこと。 [2] 損傷がないこと。 |
||
(6) エアコンプレッサー | [1]
作動させて異常振動及び異音の有無を調べる。 [2] コンプレッサー及び周辺機器各部からのエア漏れ及び油漏れの有無を調べる。 [3] エアタンク等のドレンコックを開いて水がたまっていないかを調べる。 [4] アンローダー機能の適否を調べる。 |
[1]
異常振動又は異音がないこと。 [2] エア漏れ又は油漏れがないこと。 [3] 水がたまっていないこと。 [4] 上限規定圧力で無負荷運転になり、下限規定圧力で負荷運転になること。 |
||
1.1.2 電動機 |
(1) 電動機本体 | [1]
振動及び軸受部の異音の有無を調べる。 [2] コイルの絶縁抵抗を調べる。 [3] スリップリングのしゅう動面の汚れ、荒れ、腐食及びき裂の有無を調べる。 [4] ブラシの当たりの状態及び摩耗量を調べる。 [5] 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
[1]
異常振動又は異音がないこと。 [2] メーカーの指定する基準値内であること。 [3] 汚れ、荒れ、腐食又はき裂がないこと。 [4] 全周について当たりが良好で、摩耗量がメーカーの指定する基準値内であること。 [5] 緩み及び脱落がないこと。 |
|
(2) 駆動用ベルト | [1] たわみを調べる。 [2] 損傷及び摩耗の有無を調べる。 [3] ベルトカバーのき裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
[1]
メーカーの指定する基準値内であること。 [2] 損傷又は著しい摩耗がないこと。 [3] き裂、損傷又は著しい変形がないこと。 |
||
(3) 始動装置 (起動装置) |
[1]
ヒューズの容量及び取付け状態を調べる。 [2] 電動機を始動させ、機能の異常の有無を調べる。 [3] 接点の損傷及び摩耗の有無を調べる。 [4] 配線の接続部の緩みの有無を調べる。 [5] 配線の損傷の有無を調べる。 |
[1]
ヒューズの容量が適正で、正常に取付けられていること。 [2] 正常に機能すること。 [3] 損傷及び著しい摩耗がないこと。 [4] 緩みがないこと。 [5] 損傷がないこと。 |
||
(4) 保護装置 | [1]
漏電ブレーカーの作動テストを行う。 [2] 過電流リレーの動作電流設定値を調べる。 [3] 過電流リレーの作動テストを行う。 |
[1]
確実に作動すること。 [2] 電動機定格電流に合致していること。 ただし、メーカーが別に定めた場合は、その値であること。 [3] 確実に作動すること。 |
||
(5) 配線等 | a 分電盤 | [1]
ヒューズの容量及び取付け状態を調べる。 [2] 配線及び各取付けボルトの損傷及び緩みの有無を調べる。 [3] 各器具の破損の有無を調べる。 |
[1]
ヒューズの容量が適正で、正常に取付けられていること。 [2] 損傷又は緩みがないこと。 [3] 破損がないこと。 |
|
b ケーブル | [1]
損傷及び変形の有無を調べる。 [2] 端末処理の状態を調べる。 |
[1]
損傷又は著しい変形がないこと。 [2] 適正であること。 |
||
c 接地線 | 電動機及び制御盤の接地線の有無並びに外れ及び断線の有無を調べる。 | 接地線が正常に取り付けられ、外れ又は断線がないこと。 |