4.2 ボックス構造ジブ
検 査 項 目 |
検 査 方 法 |
判 定 基 準 |
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4.2.1 主 ジ ブ |
(1) 主 ジ ブ | [1]
主ジブ及び補助ジブを組み立て、全伸長にして定格荷重に相当する荷重の荷をつって全体の曲りの状態を調べる。 このとき、機体を水平に保持し、スライディングパッドを適正な状態に調整しておく。 |
[1] 全長にわたって、上下又は左右方向に著しい曲りがないこと。 |
[2] 個々のジブごとに伸縮状態及び全長にわたっての曲りの有無を調べる。 | [2] 伸縮作動に支障がなく、個々のジブに上下又は左右方向の著しい曲りがないこと。 | ||
[3] ジブラップ部のへこみ(底板の湾曲)の有無を調べる。 | [3] ジブラップ部に著しいへこみがないこと。 | ||
[4] 側面板の歪みの有無を調べる。 | [4] 側面板、特に下半部に著しい歪みがないこと。 | ||
[5] 個々のジブの長手方向のねじれの有無を調べる。 | [5] 個々のジブの長手方向にねじれがないこと。 | ||
[6]
溶接部のき裂及び損傷の有無を調べる。次の箇所の溶接部は入念に調べる。 (イ) 起伏シリンダ取付けブラケット (ロ) ジブラップ部の上下補強部 (ハ) ジブフット部 (ニ) ジブポイント (ホ) 側面補強板部 |
[6] き裂又は損傷がないこと。 | ||
[7] 打こん等局部的なへこみの有無を調べる。 | [7] 個々のジブに著しいへこみがないこと。 | ||
[8] スライディングパッドの摩耗量及びがたを調べる。 | [8] すき間は、適正な寸法であること。 | ||
(2) ホースリール | [1] ホースリールの巻取り機能を調べる。 | [1] 適正な張力を保ち、円滑に巻き取られること。 | |
[2] ホースの損傷及び油漏れの有無を調べる。 | [2] 損傷又は油漏れがないこと。 | ||
(3) ジブ伸縮用ワイヤロープ | [1] 上段ジブの伸縮ワイヤロープの腐食、摩耗及び素線切れの有無を調べる。 | [1] 摩耗、素線切れ又は著しい腐食がないこと。 | |
[2] ワイヤエンド取付け部のき裂及び変形の有無を調べる。 | [2] 取付け部のき裂又は変形がないこと。 | ||
[3] 抜止め部(くさび止め、ソケット止め及び圧縮止め)の異常の有無を調べる。 | [3] 抜止め部に異常がないこと。 | ||
(4) 起伏シリンダ | [1] 起伏シリンダの外部油漏れ及び内部油漏れの有無を調べる。 | [1] 外部油漏れ又は内部油漏れがないこと。 | |
[2] ロッド及びチューブの打こん及び損傷の有無を調べる。 | [2] 打こん又は損傷がないこと。 | ||
[3] 内部油漏れによる縮みが認められるときは、縮み量並びにシリンダ及びカウンタバランス弁の油漏れの有無を調べる。この場合、作動油の温度は40〜50℃、測定時間は概ね30分とする。 | [3] 縮み量がメーカーの指定する標準値の3倍を超えず、油漏れがないこと。 | ||
(5) 伸縮シリンダ | [1] 伸縮シリンダの油漏れ、異音及び損傷の有無を調べる。 | [1] 油漏れ、異音又は損傷がないこと。 | |
[2] 内部油漏れによる縮みが認められるときは、縮み量並びにシリンダ及びカウンタバランス弁の油漏れの有無を調べる。この場合、作動油の温度は40〜50℃、測定時間は概ね30分とする。 | [2] 縮み量がメーカーの指定する標準値の3倍を超えず、油漏れがないこと。 | ||
4.2.2 補助ジブ |
(1) トラス構造ジブ | [1] 補助ジブ全伸長の曲りの有無を調べる。 | [1] 上下又は左右方向に著しい曲りがないこと。 |
[2] 主柱に打こん等による局部的なへこみ及び曲りがないかどうかを調べる。 | [2] 主柱に著しいへこみ又は曲りがないこと。 | ||
[3] 溶接部のき裂及び腐食の有無を調べる。 | [3] き裂又は腐食がないこと。 | ||
[4] 接合部の異常の有無並びにき裂及び変形の有無を調べる。 | [4] 円滑に接合でき、がたがなく、き裂又は変形がないこと。 | ||
(2) ボックス構造ジブ | [1] ボックス構造ジブ全伸長の曲りの有無を調べる。 | [1] 補助ジブ全長にわたって上下又は左右方向に著しい曲りがないこと。 | |
[2] 打こん等による局部的なへこみがないかどうかを調べる。 | [2] ジブに著しいへこみがないこと。 | ||
[3] 溶接部のき裂及び損傷の有無を調べる。 | [3] き裂又は損傷がないこと。 |